ゲーム分析レポート

12/2(日) U18関東プリンセスリーグ 第7節
    VS.エルフェン狭山マリ ○5-2(1-1、4-1)

reported by 楠本洋之

各リーグの試合が毎週開催され、リーグ順位の行方が見え始める12月。都リーグ2試合、プリンセスリーグ3試合の皮切りとなる大事な一戦。テーマは攻→守の切り替えを速くする事とそれによるボール奪取の位置を高くする事。試合は立ち上がりから攻守が目まぐるしく入れ替わり、徐々に相手の攻勢に押されリズムを失う。ハイプレスと高いDFラインに圧迫され、ボール保持の位置が低くなり攻撃が単発となる。ハイボール、セカンドボールの争いにことごとく敗れ、GKの好守に助けられる場面が目立った。

それでもサイドのコンビネーションから先制点を奪い、これで落ち着けるかと思いきやテーマとしていた守備、その中でもプレスバックの意識が低く、押し込まれている事もあり自陣でのボールロストから相手FWの素晴らしい個人技で早々に同点とされてしまった。

後半は選手交代による前線の守備力改善と、ハイボールに対する意識改善で徐々にリズムを掴み、相手の走力が落ちたこともあり、ボール保持の時間を増やすことに成功した。

その後は相手陣地でのプレー時間が長くなり、得点を重ね勝利することが出来た。前節同様結果は最良、しかしテーマの実戦に物足りなさを感じた。要因として挙げられるのは空中戦でことごとく敗れた事が第一だ。空中戦も、サッカーにおける根本の一対一である。ボール落下地点のポジション取りから勝負は始まるにもかかわらず、そこで対峙する相手に負けまいとする気持ちがあまりにも低かった。後半は改善が見られたため、空中戦の技術云々よりも、まずは競り勝つという意識を持たせることで多くは改善できるはず。

トライアンドエラーの繰り返しで進んでいくしかない為、今日の試合で「守備が上手くいかない」と選手が感じてくれた事が進歩だと捉え、上手く機能するように1週間後の都リーグに向けて引き続き守備強化に取り組みたい。



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