8/16(日) 東京成徳大学高校 ○8-0(4-0、4-0)
reported by 川邊 健一
全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会東京都予選2回戦は東京成徳大学高校との一戦。負ければ終わりのノックアウト式の試合ではあるため、どの試合も緊張感の伴うゲームとなる。
試合は主導権を握りながら闘うことが出来たのだが、緊張感の伴うゲームの割には、選手達の集中力が低く、パフォーマンスとしても満足のいくものではなかった。その中で何よりも気になったのが、負けられないゲームにおいてチームの中核を担うトップチームの高校生達に闘争心が欠けていたこと。自分達にとって一番大事な試合であるにも関わらず、得点を奪い、主導権を握れば握るほど、全てをピッチで表現しきろうとしなくなったのが非常に残念だった。
このチームは調整期間が短かったが故に、試合の中で調整してくことが、他のどのチームよりも重要になる。にも関わらず、こうしたメンタリティーをなってしまったことに少なからず問題を感じた。人間である以上、調子の良い悪いもあれば、それぞれコンディションもある。皆が皆、同じ状態で試合に臨むことは不可能だ。勿論、私だって状態や状況に左右されることはある。しかし、それでもチームを引っ張るはずの選手達の意識が足りなければ、良いゲームは絶対に出来ない。それもあり、私は4-3-3の真ん中の3を全員交代させ、中学生を投入した。結果的にはそれが功を奏し、パフォーマンス的にも向上が見られた。ただ、それでも交代してもらった3選手はトップチームであり、チームの中で技術的に優れていないわけがない。やはりベースとなる強いメンタリティーなくして、パフォーマンスは向上しないということである。
何はともあれ、8得点し3回戦へ進出することが出来た。次勝てれば決勝リーグ進出となる。しかし、次は強豪高校の晴海総合高校だ。堅守速攻のチームで知られる高校サッカー界の中心を担うチームの1つである。間違いなく苦しいゲームになると思っているが、私達は勝利だけを目指し、相手に全力でぶつかっていきたいと思う。