9/15(土) 北区さくらガールズソーダ、足立レディースFC
reported by 楠本
予選リーグ第2節は北区さくらガールズのBチームにあたるチームとの対戦になった。今大会においては様々なトレセン活動に伴いメンバーを組める日の方が格段に少なく、限られた日の中で唯一本日のみ全員の選手が揃う日になった。第1節ではU-15東京都選抜選手7名が関東トレセンリーグに参加したことや諸事情により2名が欠席し10名での試合になった。更に前半途中で怪我人がでたため9名で戦う時間がほとんどであったが今回は18名(1名は怪我)の選手が全て揃う。どういったサッカーを魅せてくれるのか?現段階での中学生選手達のレベルを測る上でも楽しめる一日と思っていた。
北区さくらガールズソーダとは双方の力関係が少なからずあったと思う。開始から間もなくして得点を重ね続けていくが普段のトレーニングで見るような選手達のキレが感じられない。スフィーダのサッカーを徹底するというよりは相手に合わせてしまうサッカーだったと思う。他者が見ればレベルの高い選手の集まり、レベルの高いサッカーと写るのかもしれないが、普段見れるような連動した攻撃やトリッキーなプレーは見ることが出来なかった。メンバーが揃うのは今日だけ・・・それを考えると12−0と快勝する事は出来たが、どこか満足感の薄い内容になってしまったように思える。スタッフの期待値が春よりも夏、夏よりも今とどんどん上がっている事も満足感の薄い要因だとは思うが、逆に考えればそれだけ着実に成長を続けているという証でもある。日々、上達する選手達を見ているからこそ欲が出るのだと思う。だからこそこの欲は大事なものであり、成長への証明とも考えている。
次に今後必要な技術として、更に判断力を上げることが重要だと思う。もっと効果的に攻撃できる瞬間があるにも関わらず、まだまだ自分達の世界に入ってしまいゴールを目指し損ねてしまうときがある。シュートを打てる局面でボールをこねてしまったり、個人技が必要な局面でパスを出すなど、得点を重ねるための判断力という意味ではまだまだ未熟さが残る。中学生年代の選手達なだけに課題がないこと事態が有り得ない事であるため、現段階でこうした課題を意識できることは素晴らしい。中学生ということを考えれば、通常この時期はもっと他のことを課題としているものだ。それだけ着実に成長を果たしているからこそ、こうした課題を提示できる。一見シンプルに見えると思うし、どの年代でも意識しなければいけないようなことのように思えるこの課題も言葉で表すほど簡単なものではないし、求める部分は単純にゴールが見えたら即シュート・・・というものではない。あくまでも現実的にゴールする可能性が一番高いものを選び抜くという玄人が求める部分にある。例えGKと1対1になっていてもパスをした方が確立が高いのであればパスを選択する、というようないくつかの選択肢の中から瞬間的により確実な道を見つけ出す能力(技術)を身に付けられれば、もっと簡単にゴールを奪えるようになると思う。そうした難易度の高い能力を身に付けてもらいたいと思うし、今の中学生選手達にならそれが出来ると思う。