4/8(日) チアフル日野FC

reported by 川辺

予選リーグ第2節は昨年度2部リーグに所属しており、今年度から3部リーグに戻ってくるチアフル日野との一戦。このゲームはU-18最大の目標と考えている2部リーグ昇格を果たすために貴重な参考となるゲームだと位置付けていた。また2部リーグを経験してきている相手という事で、この時期にこうした相手と一戦交えられるのは有難い事だと思っている。
このゲームの唯一のネックは担当コーチの山田が諸事情で不在という事、また、トップ、U-18、トップ、U-18と同会場で4試合連続して行われたため、アップはおろかミーティングすらままならない状態で試合へ挑むという事だ。トップのゲームも含めて全てが慌しく、いつものような試合への入り方は出来なかったが、選手達の自主性を引き出すという意味では前向きに捉えることが出来る。
前半、体格面で勝る相手に苦しめられる時間帯も多かった。トップのゲーム同様に技術をグラウンドコンディションによって相殺されてしまっていた。また、相手は前線にスピードのある選手を要しているためカウンターでも力を発揮してくる。正直、五分五分のゲーム展開であったと思う。どちらに得点が産まれてもおかしくない戦況であったが先制点は我々が奪う事ができた。
後半に入り、担当コーチの山田から引き継いでいた通りメンバーチェンジを行った。全てが前半と代わった為に前半よりもより一層難しさを増してしまったが、後半は粘り勝ちしたと思う。もちろん決定機は演出できていたが、その反面、危険なプレーを許してしまったシーンも多かった。選手個々に複数のポジションを経験させる、出来る限り全員に均等な出場時間を与えるというコンセプトの下、前半とはメンバー構成も配置も大きく変わり別の顔になったが、こうした経験が選手達の力になる。目先の勝利に捉われず、あくまでも計画的に選手達の育成方法を模索し考える。U-18というカテゴリーと言えど構成メンバーは中学生の方が多い。中高生という育成年代の選手達をより高い確率で成長させる為に試行錯誤しているが、この手法が正しいとも限らない。あくまでもスフィーダのスタッフが今までの経験上で実践していることだ。何が正しいのかは数年後にしか分からないと思うが、少なくとも今はこれが正しいと信じている。
結果として1-0で勝利を手繰り寄せることが出来たが、それよりも普段見せる技術力の高さをほとんど見ることが出来なかったのが残念だ。適材適所・・・無論、選手達には得意とするポジションや配置というものがあるだろうが、攻撃に入れば重要なのは創造性だ。スフィーダの攻撃に決まりは無い。そういう意味でももっと自由に動き回り、もっと自分の個性を引き出せるような工夫があればよかったのかもしれない。非常に難しい要求であるが、U-18も世代交代を果たし全てが手探りの状態だからこそ色々なことを要求したい。多くの要求は選手達に混乱を招き悪循環に陥る可能性もある。しかし、要求できるレベルなのに要求しないのは選手達の能力を引き出す障害となることもある。何が正しいのか、何が正解なのか、全てはスフィーダスタッフの経験で話しているだけで正解はないと思う。だからこそ私達が学ばなければならない、より多くのことを経験しなくてはならない。指導者だからこそ学べ!私達は常にそういった姿勢で選手達と向き合い、選手達が少しでも成長できるように手助けしたいと願っている。

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