4/1(日) 東京女子体育大学

reported by 山田

東京都女子サッカー大会初戦の相手は、東京女子体育大学ポテトチップス。昨年度3部リーグで対戦経験のあるチームである。我々F.C.SFIDA世田谷U−18はトップ同様、世代交代により中学生主体の構成となり、まだ日は浅い。まだまだチームとしての成熟はおろか、新メンバーの融合に着手し始めたところである。

今大会においては若い選手達のスキルアップを重視し、先のU−15選手権や3部リーグ開幕に向けての調整の感が強い。しかし、チームとしての形を強化していく面でも非常に重要な実戦の場としても考えている。まずはスフィーダサッカーの基盤を定着させること。それに伴い選手個々がどのポジションに関わらずベストパフォーマンスを目指すことがテーマとなる。この2点を踏まえ新たな意識で自らのスキルアップと連携面の強化にあたっていく。これが今の新チームの重要な課題である。

当日は中学生の強化合宿、学校行事等で10名の参加に留まり、厳しいシーズンスタートとなった。幸い2月の都リーグ入替戦のメンバーによる編成だったため、試合勘が遠ざかっていることはなかった。しかし前半は自らのミスで何度も決定的な場面を与えてしまい、五分の展開で折り返すことになる。後半は落ち着きを取り戻し、修正点を留意して試合を運べていた。ほぼ6割方は優勢に攻撃を展開でき、まだ強引で荒削りだが連携と個人技によって幾度の決定的シーンを演出出来ていた。得点は33分の1点に留まったが、人とボールが流動的に動いた一番のプレーと評価できるゴールで、今後への兆しを感じられるものだった。しかし勢いに乗った時間帯であと2点ほどのチャンスを得られなかったところは技術、連携面の課題と言える。一方ディフェンス面でも局面の激しさや連携に欠ける内容であった。攻守共に切り替えの部分で準備不足や判断の遅れが目立つ。結果1−0で初勝利を収めたが、評価と課題が多く、はっきりと示せた一戦となった。公式戦という場でミスや新たな連携・成長を理解できたことは大きな収穫である。今は試合をこなすごとにチームの形が見え、個人が成長している。流れは着々と進んでいるため、今後の課題修正に重要な意味を感じている。

また、10名で試合を制したことは素晴らしい。激しい体力の消耗ではあるが、一人が複数分の動きをすることによって結果をもたらすという証明にもなった。まだまだフィジカル面の強化は外せないが、自分たちのサッカーの形が少しずつ見えているはずである。体力・連携・技術、これらの強化を果たしながら、次節のチアフル戦、小金井戦に向けていきたいと思う。


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