11/5(日) 慶應義塾大学体育会ソッカー部

reported by 井山

3部リーグ第7節。今日の試合を含め残り3試合となり現在4位。相手は同じ試合数を残すが2位に位置している慶応義塾大学体育会ソッカー部女子。負け、引き分けは昇格の可能性を消す。なんとしても上位チームにしがみ付き、これ以上勝ち点の差を離されるわけには行かない。残り3戦は絶対に負けられない戦いとなっている。

去年の3部リーグで戦った時は同点という結果により、2部への昇格ができなくなった試合でもあった。関東大学リーグ2部にも所属しており、その中で結果も出していて3部リーグでも4勝1分け、負け無しである。去年の慶応とは一味違ったチームなだけにとても手強い相手になる事を予測していた。

試合会場は相手のホームグラウンドで人工芝、時間帯はナイターで行われた。事前情報によるとSB、中盤にキープレーヤーがいる事、チーム戦術がキック&ランである事を把握していた。特に中盤の選手のロングボールには要注意との事だった…。今日の試合までの2週間はチーム内で紅白戦を多く組んでもらい試合前日にはトップチームのスピード感ある攻撃を体感する事が出来、慶応と攻撃スタイルは違うものの守備面でとても役に立つ事となった。
試合開始と共に相手は前線へ大きくロングボールを送り一気に全体のポジショニングを上げる。このサッカースタイルには始め落ち着かない状態が続くが適応してくると徐々に対応が出来るようになってくる。しかし今回は慣れる間もなく悲劇が訪れてしまった。警戒していた中盤のキープレーヤーにアプローチが遅れミドルシュートを放たれてしまう。開始2分での失点…。一瞬にして追う立場になってしまった。その後もロングボールを中心に攻め込まれるが10分を過ぎるとようやく対応出来るようになり相手陣地へ攻め上がり始め、15分に連続して得た3本のCKの1本を直接決める。ゲームは振り出しに戻ったが相手のカウンター攻撃は続き、スフィーダが攻撃に人数をかけている時こそ注意が必要だった。逆に攻め込まれてる時の相手DFラインはとても高く保つためスフィーダとしては相手のDF裏へ抜け出す事が出来たらチャンスである。しかしうまくスペースを使えない。パスの出し手と受け手のスペースの共有意識が薄く確実に繋ごうと足元へのパスが多かったように思う。それでも前半残り10分辺りで右SBのオーバーラップからFWにパスが入りシュートを決める。前半のうちに逆転出来たのは気持ち的にも大きくプラスになる。

後半に入り追う立場となった相手の勢いは増し何本もシュートを打たれ10分過ぎまたしても失点。2-2の同点にされてしまう。スフィーダも前半より相手DF裏を意識するが焦りからかタイミングを見ずに前に蹴り込み縦に速くなりだす。スフィーダの選手達にも疲れが見え始めたため選手交代をしながら得点を狙いに行った。支配率は五分五分。スフィーダが攻めればその後は相手のカウンター。お互いいつ点をとられてもおかしくない展開。そんな中残り15分を残した所で交代したFWの選手が勝ち越し点を上げる事になる。右SBから出されたパスは相手DF裏へ通りそこへFWが抜け出しドリブルそしてゴール左隅に決める。今日の試合で唯一抜け出し 相手を崩しての得点であった。こうして試合は3-2で勝ち、勝ち点3を取る事が出来た。

今日の試合では守備面のマンツーマンマークが有効に効いていたように感じた。中盤で相手をフリーにさせない。まだまだフリーにさせ打たれてしまう場面もあるが、前日のトップとの紅白戦がなかったらこれ以上にアプローチが遅れもっとシュートを打たれていたと思う。また何本ものシュートを止めてくれたGKの活躍は大きく力になった。攻撃面ではFWの裏への抜け出し、動き出しのイメージが少ない事、中盤ではトラップのタッチ数が多く流れが止まる事、全体としては視野が狭く味方の動き出しが見えていない事が改善点として上げられた。
今日勝った事により次につなげる事が出来た。しかし目標は2部昇格であり、次負けては今日の勝ちは意味のないものとなり全てが終わる。最後まで緊張感を保ち、今日出た課題をできる限り修正、改善して2週間後に備えて行く。

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