10/15(日) FC ESPERANZA
reported by 井山
3部リーグ第5節。前回の試合から3ヶ月振りに行なわれる都リーグも後半戦へ入り残り5試合となった。現在4試合を消化し、3勝1敗。他チームの勝敗を見ても2部へ昇格が出来る2位までに入るには残りの試合を全て落とさず勝つことが条件とな
っている厳しい状況。そして今日の試合は自力昇格の分かれ道となる試合である。
今日の相手はFC.ESPERANZA。中高生を中心に構成されたチームで私達と同世代のチームである。2部昇格のため勝つことが重要課題であると共に、チームで目指すべきサッカー、そしてその中での個人の成長を確かめるべく試合に望んだ。
前半は両者共に得点なく折り返す。支配率、決定期はスフィーダの方が多かったが、シュートチャンスでパスをまわしたり枠を外したりと決定期を逃した。決定期に行くまでの過程では、前とは変り細かく繋いでゴールに迫る意識が強くなりそこの部分では練習の成果を表していたが、逆にパスの位置が足元を狙ったパスが多くスペースを有効に使う事が出来ていなかった。相手はトップ下とボランチに個人技術の高い選手がいてドリブルの速さ、体の強さから1対1に負ける場面が多くありDF面で恐さを感じた。
私達はこれまでSFIDAのサッカーである繋ぐサッカーを目指すためにトレーニングはパスワークを中心に行なってきた。今まで縦に速く、個人のスピードを活用したサッカーを行なっていたため繋ぐサッカーを定着させるのはとても難しい課題になった。しかし繋ぐサッカーはやらなければ出来ない。どんなチームと戦っても対等に戦えるようになるには、パスサッカーが出来るチームにならなければいけない。今までのスタイルがガラッと変わり浮きぼりになったのがインサイドやトラップ等の基礎技術とコミュニケーションである。今日の試合でもチーム全体でイメージしたプレーと言うよりボールに関わっている選手が単発でパスを繋いでいる感じを受けた。3人目まではスムーズに繋ぐが、それが続くことが少なく前線の動きのアイディアがなくなるとパスの出しどころがなくなる。DFから上がってくる選手もいるが強い呼び込み、要求がなく、相手の注意を引くことが出来なかった。そしてグラウンドが狭くアプローチはお互いかけやすい。攻撃面では相手のアプローチを受けパスの精度が雑になりパスワークのズレを生んでいた。守備面ではボール保持者に対してのチャレンジとカバーはあっても、みんながボールウォッチャーになりフリーな選手に注意を置く事が出来なかった。
0−0で折り返した後半。相手はボランチとトップ下を中心に縦に速い攻撃を仕掛けてくる。それでもまだスフィーダの方が中盤でパスをつなぎ試合を支配していた。しかし16分左サイドを突破されカバーに間に合わず上げられた弾丸のセンターリングをフリーにさせてしまっていた選手にヘディングで決められてしまう。これで相手は勢いにのり中心の二人の攻撃力が増してきてシュートを打たれる回数が増える。スフィーダもFWにフレッシュな選手を入れ得点を狙いに前に人数をかける事を指示。決定期も訪れるがものには出来ず試合終了。
トレーニングで行っている事は成果として表れている局面も出たが、しかしまだ全員が同じイメージをもってプレーしている訳ではなく、コミュニケーションがとれるペアとれないペアというのが存在しているように思う。また、今日のグラウンドは縦が短かかったので3人のパスワークがうまく回ればゴール前に迫れた。もっと広いグラウンドでは4人目5人目まで連動して動けなければ決定期まで行けないかもしれない。ただ徐々に自分達のサッカーが繋ぐサッカーである事が、選手達に浸透してきている感覚を受けた試合でもあった。失点して焦りからか一時的に縦に速くなるが自分達で声をかけ修正出来ていた。
負け試合になり2部自動昇格の2位以内に入るのは厳しくなってしまった。残りの試合を全て勝たなければ昇格への可能性を残す事は出来ない。第6節は1週間後、一つでも改善できる所を改善し次の試合に向かいたい。