9/17(日) なかのSC

reported by 川辺

決勝トーナメント1回戦はグループリーグを圧倒的な差で勝ちあがってきたなかのSCとの対戦となった。過去にこのガールズ大会でBチームが1回戦を突破したことは一度も無い。何故なら、第1回、第2回大会共にスフィーダAチームとの対戦となってしまっていたからだ。この1回戦を勝利することが出来れば、またスフィーダ対決になってしまうが、今の自分達に必要なことは1回戦突破という新たな歴史を築くこと。そういう意味では過去3回目のスフィーダ対決を目指し、この1回戦を戦うことになった。
昨日のゲームでは内容的に良かったことからそれを継続すること、昨日のゲームでの課題を修正できるよう意識させ個々のレベルアップを促した。
試合はうまくポゼッションしながら試合を支配するスフィーダと鋭いカウンターアタックで応戦してくるなかのSCという試合様相。昨日のゲーム同様に試合を支配できるがゴール前でのアイディアが不足している為、決定機を逃す展開が続いた。そんな中、またもや昨日同様に先制点を失うことになる。自分達のリズムで得点まで持っていけなかったのは、前半半ばまで昨日の課題を残してしまったということから。昨日のゲームでは一時的に改善が見られたが、そこからトレーニングをしているわけでもないので根本的な部分での改善までは至っていなかったことが原因だと思う。また、このBチームはU-18とU-15の合同チームの為、予選リーグを通じてようやくそれぞれの特徴・個性を理解し始めた段階だ。スフィーダの目指すサッカーはチーム共通の戦術である為、そこは徐々に合い始めてきてはいたが、現状ではフィニッシュの形まで意識するには至っていなかった。だからこそ数少ないチャンスを相手に決められてしまったわけだが、それでもこのチームの良い所は最後まで諦めずに戦う姿勢を持ち続けられるということ。それぞれが必死にアピールし、且つ1回1回のプレーを楽しんでいるようにすら見える。
後半に1点を返し1-1とし悪い流れを断ち切ろうと必死に戦うが相手も勢いを増し鋭いカウンターアタックから応戦してくる。それでもチャンスは多くポスト、バーなどに嫌われるシーンが目立ち、決着付かず延長戦へと突入する。後半の途中では攻撃の要の選手が相手と接触し、骨折してしまうことになったが、延長戦では更に闘志を高く保ち冷静に戦うことが出来ていた。その結果として得点ということに繋がりガールズ大会初の決勝トーナメント1回戦突破という当初の目標をクリアーすることが出来た。延長戦での戦いぶりは素晴らしかったと思う。
選手達は大会を自分達の成長の場としてしっかりと捉え、少しでも多くの試合をこなす為に勝利に向かい貪欲に戦っていることが伺える。サッカーの質もスフィーダらしいものが多く見られるようになり、予選リーグから通じてチームとしてのまとまりも感じられるようになってきた。次はスフィーダAB対決となるが、このチームであれば非常に好ゲームが期待できるのではないだろうか。非常に複雑な心境であり、どちら一方を応援するということはないが、スフィーダの選手達がたくましく、そして、気高く最後の瞬間まで激しくぶつかってくれれば良いと思っている。

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