2/5(日) フィオーレ武蔵野JOY

reported by 山田

東京都Uー14研修大会、決勝トーナメント1回戦。相手はフィオーレ武蔵野JOY。中学生年代の大会でスフィーダBチームが予選を一位抜けしたのは初めてのことであった。さらにトーナメントの1回戦突破は奇しくも同門対決(スフィーダA対スフィーダB)により果たせていない。本日の試合はそんな過去を振り払う意味でも全力で臨む必要があった。
強風が吹き荒れる中いつもと変わらないアップを消化する。意外にも選手たちは緊張する様子も見せず、淡々と準備を進めていった。ミーティングでは予選同様に攻撃的なディフェンスからチャンスをつくること、攻撃も前節までの修正点を整理して行うよう幾つか指示した。さらに、これら全てがコミュニケーションによって成り立つことを強調した。
スフィーダのキックオフ。雰囲気、プレーの判断ともにまずまずの出だしであった。個々の守備意識も高く相手に二次攻撃をさせない対応ができていた。しかしピッチ中央がぬかるんでおり、奪ってもファーストパスからミスが出てしまう。したがってパスを出すための処理が必要となり、どうしても攻撃に迫力や勢いが薄らいでしまった。全体的にジリジリと押し込んでいけるものの、相手の守備組織はより密集化されフィニッシュには至れなかった。一方、ピッチ中央を覆うようにしてサイドは芝であり、そこでは積極的な仕掛けによって決定機を演出できていた。前半も終盤を迎え、強風とピッチコンディションを考慮してフォーメーションを変更したが効果的なスペースが少なく得点には繋がらなかった。
ハーフタイム。まず選手たちで話し合いをさせ、その中からピックアップして修正をはかった。また有効なプレーエリアを選択することや、落ち着いてサイドを突くように指示した。
後半、中盤が少ないタッチで展開をはかると、それまで裏狙いになっていたCFも頻繁に顔を出すようになる。これによりサイドのサポートもより高い位置で行うことができた。ミドルゾーンのサイド付近でフリーになる回数が増え、前半の中央突破からサイドアタックへと起点を移し、幾度となくチャンスをつくる。そうした中、CBから右WGに向けてパスが通され、これに反応したCFが相手をブロックしながらWG前方へとパスを流した。既に動きだしていたWGはトップスピードで抜け出し、GKとの一対一をゴール左へ決める。
その後もチャンスは続き、同じく右サイド深くからのマイナス気味のクロスに逆サイドの選手が詰め2点目を追加する。このまま2ー0で試合終了。初の二回戦進出である。
試合を総括すると、強風でかき消されることはあったがコミュニケーションの量や質に向上が見え、予選であったような無駄なミスが著しく減少したと感じられる。次第にチームとしてのまとまりも良くなり、選手だけで修正をはかることが可能になってきている。またアシストや得点者も試合ごとにばらつきがあり、多方面でゴールへの意欲を感じることができた。
一方、守備に関しては個人・グループ共に改善の余地がある。奪えるのか、追い込むのかなどの判断や、セカンドボールを拾うためのポジショニングなど、予測の面で不安定さを感じる場面が幾つもあった。明日の二回戦は十文字中学校。ベスト4を決める大一番である。選手たちの力を証明する上でも是非とも結果を残したいと思う。

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