2/13(日) 北区さくらガールズ・杉並FC
reported by 川辺
第1回東京都U-14女子サッカー研修大会が開幕した。過去、この時期に公式戦が組まれることはなく、恐らく初の試みとなる大会。この大会には12歳以下の選手もエントリーでき、U-12世代の選手とスムーズな合流が目的であり、またOFFシーズンを利用しU-14世代の選手達に経験を与えることを主眼としている大会である。この時期にチームを組めるチームは現実的には少なく12チームという少ない参加数の大会になっている。
今年に入り初の公式戦ということで結果を求めるよりもOFFシーズンでのトレーニングの成果を確認することを主たる目的としていた。約40日間のトレーニングの集大成として内容のあるゲームを行うことが大切であった。
予選リーグ第1節は北区さくらガールズとの対戦。中学生年代では強豪と言われるチームであり、選手の育成には目を見張るものがある素晴らしいチームであった。開始直後はお互いに落ち着かない展開になってしまったが、徐々に我々のペースに持ち込むことができ、テンポの良いパスワークから崩す場面が多くなっていく。しかし、フィニッシュの場面で精度を欠き取れるところで得点を奪えない悪いムードが漂っていく。そんな中、トップへのポストプレーから2列目の選手がミドルシュートを放ち先制点を挙げる。その後はいつ追加点が生まれてもおかしくない内容であったが、得点を奪うことができず1-0で折り返す。
後半、始まってすぐに得点を挙げる。そこまでは悪くはなかったのだが、2-0という僅差の割には試合を決めてしまったような集中力のない展開に終始した。いつ同点に追いつかれてもおかしくない点差にも関わらず、勝ったような雰囲気が漂い始め軽率なプレーが目立つ。恐らく、この過信は先に行われた三保の森カップで神奈川県No.1チームを撃破し優勝したことから生まれていたのだと思う。非常に残念なメンタル面を露出してしまった。精神力の低下はチームの士気を下げ、状態を悪化にしか導かない。まさにそういう内容であった。そして、相手に1点を奪われ2-1まで追い上げられるが、逃げ切りでまずは1勝を挙げることができた。
この試合に関しては自分達の力を発揮しきれない試合であったと言って良い。試合の途中ではトレーニングの成果が見られる部分も多かったが、そうでない時間帯の方が多かったのは残念だった。
続く第2節は初対戦の杉並FC。前日の試合で北区さくらガールズは杉並FCに5-0で勝っていた為に相手との力関係に差があることが想定できていた。しかし、だからと言って手を抜いたり、控えメンバーを出すことはない。この日は怪我人や病人で5名の選手を欠いていた。決してベストなメンバーで望めたわけではないが、それでもこの日に参加した現時点でのベストメンバーと思われる第1節と同じスターティングメンバーで挑む。特に大事だったのは1試合目と同じような低い精神レベルで試合に挑まないこと、また、同じ失敗を犯して意味のない試合にしないことを要求していた。選手達は1試合目よりも集中力が高まり高いレベルの中でサッカーをしていたと言って良い。チームの連携・連動した動きは良かったと言える。相手にボールを触らせず圧倒的な支配率でゲームを支配するも決定的なシーンで外しに外し4-0で前半を終えてしまう。決定力のあるチームであれば10点は取れていた。後半も流れは変わらず圧倒的は支配率で戦うも得点は5点に終わる。特にラスト15分からは集中力が低下し得点を奪えない時間帯があったのも事実。トレーニングの成果がある程度、確認できたのは良かったが、あと10点を確実に取れるようになると本当の強さを持ったと言えるようになると思う。
終始、戦い続けることを要求していたが、必ずどこかで途絶える時間帯がある。次は準決勝であるが、自分達自身が戦うべき本当の相手だと思い、自分達のサッカーを出せるようにして行きたい。何としても内容のある優勝を収めたいと思っている。