8/1(日) FC駒沢女子
reported by Y.楠本
4泊5日の練習合宿から1日のオフをはさみ行われた。合宿においてカテゴリー2が取り組んだテーマは1対1の強化及びゲームの中での体力の向上である。合宿前の公式戦、練習試合の中で1対1における球際の激しさ、体の使い方に物足りなさを覚えることが多かった。オフシーズンにおいて1対1は、とりわけ重点を置いてトレーニングしていたものの間合いやタイミングの勘が大分にぶって来ていること。また、新入部員のカテゴリーが全て決まった時期がメグミルクカップまでずれ込んだため新中一の選手たちにまで1対1の基本が浸透していなかったことが上記の課題につながってきていると考え合宿のテーマの1つに設定したのである。合宿において、まだまだ物足りなさは残るが、多少の成果はあげられたので選手たちが試合の中でそれをどれぐらい発揮できるかを見るのには絶好の機会であった。
試合開始から相手のアプローチの速さ、1対1の激しさに苦しみ中盤を支配されてしまう。相手はトップチームの選手が数多く出場しており苦しい展開が予想された。持ち前の、パス交換から何とか盛り返そうと試みるが、パスの強さ、精度の不足、ボールへの寄りをサボるなどの理由からに前線にボールがおさまらず、攻撃に移ろうとするとまたディフェンスに戻るという悪循環にはまってしまう。後半も何人かの選手を交代し流れを変えようとするが、奏功せず足が止まったところでセットプレーからクリアミスを押し込まれ失点してしまう。そのまま何の見せ場も作れず試合終了となってしまった。
暑い中の試合だったこと、合宿の疲労が抜け切っていないなどネガティブな要素も確かにあったが、何とかしてそれを跳ね返そうとする姿勢が伝わってこないというところにカテゴリー2の根本的な問題があると思う。中1の選手が苦しい中必死でチームを盛り上げようと声を出しているのに、それに誰一人応えない。劣勢の中チームを鼓舞する声、プレーがない。こういった精神的な部分はコーチがいくら言っても、結局は本人たちの気持ち次第である。この課題を克服できなければ、トップチームへの道など見えてくるはずもないし、チーム全体のレベルアップなどありえない。カテゴリー2がカテゴリー1に危機感を与えるようにならなければいけないのである。逆に言えばカテゴリー1の選手のような良いお手本が近くにいるのだから、それをぜひ感じ取って更なる成長を見せて欲しい。
敗戦という残念な結果に終わってしまったが、DFラインの押し上げ、1対1の粘り強さ、GKの成長など成果が見られた面もあった。1対1に関していえば相手の駒沢は、中学生年代において一番強さを持っているチームである。チーム内の練習では、通用していたものが全く通用しないという良い経験になったことと思う。普段の練習から今日のような激しいプレッシャーを想定してトレーニングしていけば、おのずとレベルアップしていくのではないか。サッカーに取り組む意識をより高めて欲しい。
今日の試合を皮切りに、東京成徳、十文字、大和シルフィードと練習試合が続く。コンディションを整え、合宿の成果を見せて欲しい。