7/18(日) TOAレディース
reported by Y.楠本
梅雨明けの目もくらむ暑さの中行われた、4部Bリーグ第2節。相手は、社会人を中心とするTOAレディース。中学生主体のSFIDAアズーリにとっては、体格的に差のあるタフなゲームになると思われた。
今期の目標『3部昇格』を達成するに当たって、4月当初より夏までは相手を圧倒する攻撃力の向上をテーマにトレーニングをしていた。前節、決めるべきところを決めずに苦しい試合展開になっていたことから、(1)チャンスを確実にものにすること。(2)自分たちの攻撃の形を作ること。の2点をゲームのテーマとし試合に臨んだ。
前半開始からボールを支配し相手ゴールに迫るが先制点をなかなか奪うことができない。「いやな流れだな」と思っていた矢先、右センターバックに入った選手が味方の落としからファーサイドにアーリークロスを上げ、そこに走りこんだFWが滑り込みながらゴールへプッシュし先制ゴールをあげる。まさに練習してきたとおりの素晴らしいゴールであった。その後もコーナーキックを押し込んだり、ドリブル突破からのシュートがあったりで5点を加え、6-0で前半を折り返す。
後半、リーグ戦の今後を考え得失点差が重要になってくることを選手に伝えより貪欲に追加点を奪いに行くように指示をする。しかし、暑さによる消耗からか運動量が格段に落ち追加点を奪うことができない。なかなか得点の雰囲気が感じられない中、CKで蹴ったクロスを相手キーパーがファンブルしオウンゴールにより7点目が入る。そこから今度は相手ゴールキックが短くなったところをかっさらったFWが冷静に決め8点目、サイドからの突破から相手キーパの鼻先にふわっと上げたクロスにFWが豪快にあわせ9点目、なにより一番素晴らしかったのが、先制点と同じような右サイドからのアーリークロスに対して相手キーパーが処理しようと前に出た鼻先で頭に当てゴールに流し込んだ10点目である。相手のミスに乗じて得点を積み上げることができたという点、練習してきた攻撃の形が出せた点について非常に評価できる試合であった。しかし、体力が落ちてきたときのパフォーマンスの激しい低下、まだまだ決定的なチャンスを確実にものにできていないなどの課題も見えた。この快勝にうぬぼれず課題を修正し次節に備えたい。