7/21(月) 駒沢SC女子部
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相手のトップチームは東京でも指折りの当たりの激しいチームである。それは、この試合の前に両方のトップチーム同士が見せた激闘からも見て取れる。そんなチームを相手に妹部の選手がどれだけ戦えるか楽しみな試合となった。
相手にはトップチームの選手も何人か混じっており予想通りの強い当たりと高い技術をベースに攻め込んでくる。
開始直後からどんどん押し込まれ、ほぼハーフコートゲームの様相を呈してきた。そして、相手プレーヤーのドリブル突破からキーパーと一対一を作られ先制点を許してしまう。予想通りの展開で結構点も取られるだろうなと思っていたのでまあこんなもんだろうなと感じた。その後、相手もうちもメンバーチェンジを繰り返し試合が進んでいったが結局0−1という結果に終わった。
さて、この試合の結果を妹部のみんなはどう感じたのであろうか?コーチの立場からすれば非常に面白いゲームだったなということである。それは2つの側面から見てである。
一つ目は多くの課題が浮き彫りになったこと。以前から相手との一対一の場面で気もちで負けてしまうことを何度も指摘してきたが、この試合でもやはり同じことがいえる。ましてや、冒頭にも書いたとおり駒沢はコンタクトの激しいチームである。ぶつかる前から気持ちが引いてるようでは一対一に勝つどころか弾かれてかえって痛い思いをするということが身体を通じて分かったことと思う。姉チームのゲームを観て分かったと思うが、しっかりと身体を入れる技術が身についていて気持ちで負けなければ、あんな激しいチャージを受けてもクリーンに競り合いで勝つことができるのである。また、テクニックのある相手に対し簡単に足を出してしまうと、まんまとかわされてしまうということも感じたと思う。より技術を持った相手に対しては今のディフェンスのままではダメだということである。今までも一対一には時間を割いてトレーニングを重ねてきたがより一層のレベルアップをしなければいけないだろう。
もう一つの側面は、予想外の健闘を見せてくれたということである。終わってみればたったの一失点。特に現時点でベストの3バックとダブルボランチがそろった後半は、一点も取られなかった。さらに個人個人でも成長のあとをゲームの中で発揮できたということがコーチ陣にとっては非常に嬉しかった。一年とちょっと前に初めてサッカーをはじめた3人や、一年間サッカーから遠ざかっていて、SFIDAに出会い、はつらつとプレーをしてチームの為に走り回るプレーヤー達が、ユースチームとはいえサッカー経験者ばかりそろえた駒沢に対しこれだけやれるんだというのを見せてくれたのは大変すばらしくコーチ冥利に尽きる。
とにかく、実りの多い練習試合であったことは間違いない。試合に出た者、出るには出たが時間が少なかった者、出れなかった者それぞれに色々な思いがあると思うが、練習は自分を裏切らない。いよいよ長い長〜い夏休み、しっかりトレーニングを積んでもっともっとやってても見ていても楽しいサッカーが出きるようにしていこう!