6/22(日) 東京成徳中学 ・高等学校
reported by 川辺
今回で成徳と対戦するのは3回目である。今までの2回は共に1点差で敗れていた。が3部リーグに向けての調整試合ということを意識し、今まで試合に出れなかった選手達にも均等にチャンスを与えた。選手が多いことで自然と争いが生じる ・ ・ ・この厳しい状況の中、誰が頭一つ抜け出すのか?というのを見極めたいと思っていた。
1本目、主力の中3年生が1人も来ていない中、力のある者よりも日々の努力を惜しまない選手を中心にメンバーを構成する。相手はBチームとは言え技術レベルは高く、押し込まれる時間帯が続いてしまう。開始して間もなくGKとDFの連携ミスから失点してしまう。チームとしての動きや意識の統一は全く感じ取ることが出来ず、ただ時間だけが過ぎ去っていった。しかし、このような時こそ個人の成長というものが目に付くものである。確実に成長していく選手がいる中、いつまでも人任せな選手も多い。厳しい言い方をするが今のままではいつまで経っても成長のないチームで終わってしまう。
2本目、ママさん部から急遽借り出したママさん部の司令塔を起用する。現在、妹部の攻撃陣にはボールを回せる選手がいない。先日の3部リーグもそれが敗因であった。そこで、中1年生中心の攻撃陣が成長するまで ・ ・ ・ということでママさん部の試合がない時は参加してくれることになった。ようやくゲームメイクできる選手が入ったが正直なところ、そこまでボールが来ないときが多かった。押し込まれることで中盤のラインが下がり、そこをうまく使われ2次、3次攻撃を受けてしまう。そして、2失点目は中盤からのミドルシュートだった。そこで、システムを変更し中盤の枚数を増やす。ここで少しずつボールを奪えるようになった。次第に攻撃に行けることが多くなり相手のゴール前に迫った。ママさん部の選手を基点に数少ない攻撃の中で決定的なシーンが訪れる。しかし、相手に背後からスライディングを受け止められた。が、当然P.Kとなり確実にそれを決める。結局、1-2のスコアで3回目の敗戦をしてしまった。
今回の試合を終えて感じたことは、良い選手は素晴らしく良い!ただ、悪い選手は悪い。これは才能がないとかサッカー自体が上手くないという意味ではない。それは何か?答えは『逃げ』である。素晴らしい環境の中、それに適応し成長している選手は多いと思う。しかし、今回の試合でも感じた『逃げ』というのがある以上成長は有り得ない。この『逃げ』とは、今まで言われてきた人任せなプレーというよりももっと根本的なものである。例えば、1対1の局面で『怖い』とか『勝てないんじゃないか?』と思ってプレーしても絶対に勝てることはない。例え相手が誰であろうと負ければ悔しいという感覚をもっと持ってもらいたい。厳しい言い方をするが『あの子には勝てない』と決め付け、最初から逃げている選手がいると感じた。これでは試合に勝てるわけがない。
いつもコーチ達が言っているように私達は君達の才能を信じている。確かに身体の大きな選手との対戦では厳しい場面も存在する。しかし、『中1 、2年生中心の攻撃陣だから仕方がない』という言い訳だけはしてもらいたくない。私はやってやれないことはないと信じている。現に姉部の選手達は常に自分達よりも上の選手達と対戦し、そして、勝つこともある。姉部の選手達が特別な存在なのではなく、君達よりも自分達の枠をはずせているからやれるのである。試合を見て『あ〜凄い!』と感じるだけではなく、もっと他のことも感じられるようになれば君達は強くなる!これからも頑張ろう!