ゲーム分析レポート
5/6(月) 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会東京都予選 準決勝
VS.日テレ・メニーナセリアス ●0-1(0-1、0-0)
reported by 楠本洋之
準決勝の相手は日テレメニーナセリアス。互いにトーナメントを5得点0失点で勝ち上がってきた。中学1,2年生主体とは言え、確かな技術とシンプルかつ確実な戦術は洗礼されたものがあり、1点を争う緊迫した試合となる事が予想された。ピッチコンディションは、やや長めで柔らかい天然芝に、はっきりと優越が分かれる風が試合前からややストレスだった。
前半は風下。相手の狙いに堪え切れず、ファーストチャンスからゴールを脅かされ、DFラインが浮足立ってしまった。それでも何とか耐え抜き、最少失点で前半を終えた。流れを掴んでの前半終了だった為、風上の後半に優位に立てることは明白だったが、相手の踏ん張りと風下ながらパワフルで華麗なカウンターは鋭く、中盤とサイドが思い切って攻撃に参加出来ずにもどかしさが募った。また、勝負のタイミングの作り方などにも差があったと振り返る事ができる。結果としてペナルティエリアから先のアイディアと破壊力が足りず最後までゴールを奪う事が出来なかった。これにはスフィーダの再三の抜け出しに対して、的確な判断と勇気ある飛び出しでゴールを守り、FWとの接触で7分にも渡る止血治療の末ピッチに戻った相手GKの活躍があったと記したい。
今日の結果により、過去7年に渡り東京を制してきた記録は途絶え、選手達は先輩たちの歴史を引き継ぐことは出来なかった。しかし過去7年間の先輩たちが経験出来なかったこの悔しさを力に変え、クラブ史上初となる全国制覇に向けて次の3位決定戦を勝ち、新たな挑戦を始めたい。