ゲーム分析レポート
5/9(日) 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会東京都予選 決勝
VS.十文字中学校 ○4-0(0-0、4-0)
reported by 楠本洋之
全日本女子U15選手権東京都予選大会決勝 VS 十文字中学校。GW最終日に真夏日となった決勝戦は、前日からの気温差に苦しむ事を容易に想像できていた。スフィーダのスタイルを貫く為、いつも以上にボールを動かして主導権を握り続ける事を確認して挑んだが、相手のハイプレッシャーは想像以上だった。スフィーダのストロングポイントを抑える見本のような相手の気迫溢れるプレーは、始まって間もなく十文字ペースの試合と思わせるのに十分な動きだった。暑さに加え相手のプレーに我を失った選手達は、判断と動き出しが僅かに遅れ出し、それがチームの大きな「ズレ」となっていった。後半の先制点はCKのこぼれ球からのシュートが決まったものだったが、この1点が十文字選手の気持ちを大きく削ぎ落した。前半の内に十文字が先制点を奪っていたらこの試合は0−4、0−5で十文字がモノにしただろう。
結果は4−0だったが両チーム間に点差ほど力差は無かったのは誰の目にも明らかだ。
前半の劣勢を切り抜ける選択肢はいくらでもあったが、あくまでも目指すサッカーにこだわり戦術を変えなかった。つまり目指すサッカーを表現するにはまだまだ足りないモノが多いという事。関東大会を迎える前に公式戦の舞台で十文字のような強豪と戦えた事は財産になった。付きまとう課題を一つでも多くクリアする為、早速トレーニングを重ねていきたい。関東大会では、我々4チームは東京代表として23チームの思いも背負って戦わなければならない。今を取り巻く社会情勢の中、例年と変わらない(若干のレギュレーション変更はあったが)この大会を戦えた事への感謝と、日々の鋭意努力が出来ているかは私も含め再度考え直す必要がある。勝利した、関東への切符を手にした、だけではなく何故勝負を決する場に立てているか、なぜ先への切符が用意されているかを理解し、人間としての成長を経て関東大会に向かいたい。
昨年のように全国大会への切符を東京のチームで争う事は避けたいと願うばかりである。