7/4(土) 栃木SCブランカ ○5-0(2-0、3-0)

reported by 山田 岳暁

第14回関東女子ユース(U−15)サッカー選手権大会2次ラウンド・決勝トーナメント準々決勝の相手は、栃木県代表の栃木SCブランカ。予選Cブロック2位通過のチームではあるが、昨年同大会で全国大会出場を果たした大宮エンジェルスを退けての進出チームだけに、侮れない相手である。貴チームとは、4月に一度対戦しており、調整段階とはいえ敗戦を喫している。個人技に優れた選手を要していて、勢いに乗せたくないところが本音である。また、この試合に勝利することは、全国大会への切符を手にすることを意味する。非常に気持ちの高ぶる運命の一戦を迎えた。

前半開始。前半での得点(先制点)を目指して臨んだ立ち上がりを、相手がどうかわしてくるのか静かに見守った。相手が以前の対戦結果を利と捉え、序盤から前がかりになるのか、それとも守勢に立つのか。どちらにしても、先制点を奪った方が試合の主導権を握ることは断言できた。ふたを開けてみると、やや守勢の構えからカウンターを狙う布陣がうかがえた。流れはまずこちらが握ることになり、攻撃の時間を長く費やすことができていた。そして試合が落ち着く前の11分、混戦の中で、待望の先制点を中盤選手が挙げる。この後もシュートチャンスをいくつか作り出すが、フィニッシュには至らない。このまま前半を終えようとしていたところで、28分にサイドの選手が追加点を決め、2−0で前半を終了する。

相手にメンタル面で勝るのに、理想的な時間帯に得点を挙げられた。しかし、2点差の落とし穴はサッカーでは常識である。選手たちも、その事をおおよそは理解しており、一切の油断を許さない状態で後半に臨む。

後半の出だしも、よく集中できた立ち上がりだった。相手も息を吹き返して反撃に出るが、DF陣が的確にその芽を摘み取っていく。再び主導権を握った40分、先程2得点目を挙げた選手が決定的な追加点を決める。その10分後には、中2選手の活躍で4点目、終了間際には今大会好調なサイドアタッカーが5点目を決める。

この日も日差しのきつい天気だったが、後半は前半を上回る3得点を追加し、トータル5−0で試合を制した。セットプレーを含まない5得点には、ここまでの成長も感じられる評価すべきスコアである。守勢に回った相手に対しても、自分たちの特徴を生かし、お互いがよく長所を引き出せていたために、よい試合運びができたのだと感じている。

これで、2年連続となる全国大会出場が決まった。決して個々の技術に恵まれたチームではないが、ずっと自分たちのサッカーに集中することを目指し、着実に成長を遂げてきた。課題に対しても自分たちで話し合い、修正することが少しずつできるようにもなり、積み重ねの努力で掴んだ切符だと、私は感じている。ただ、ここまでは昨年も通った道である。次の準決勝からが、スフィーダにとっての挑戦である。

試合結果に戻る