6/27(土) 武田消毒ジェイド ○7-0(4-0、3-0)

reported by 山田 岳暁

第14回関東女子ユース(U−15)サッカー選手権大会1次ラウンド、予選グループの初戦は、今大会主管の山梨県代表・武田消毒ジェイドFC。課題の多く残った東京都予選から調整を進め、このチームの特徴でもある個の能力をより引き出すために東京とは違う戦い方、システムを導入しての初戦であった。これまでとは違い、相手の情報がなく未知数な部分が多い試合となるが、今まで同様に我々は我々のサッカーに従事していくことが大事だと考えている。選手たちはさすがに少々硬い表情ではあったが、ウォーミングアップを行っていく中でいつも通りの雰囲気となった。このような場では、やはり昨年の関東、全国を経験していることが何よりの強みであり、今後も苦しいときには必ずその経験が生かされると感じた瞬間でもあった。

試合が始まると、ピッチもベンチもいつもと変わらない雰囲気であった。狙い通りの展開を早々に生み出し、CKの混戦から先制する。自陣深くまで攻められることもほとんどなく、トレーニングしてきた形を多く作り出せていた。前半半ばには相手のクリアミスを拾ったFWが素晴らしいゴールを決め、前半終了間際は立て続けに中2選手の好プレーで2点を奪取。4−0で前半を折り返した。

後半も、出場した選手全員がそれぞれの能力を発揮できていたように振り返られる。特にサイドの選手の個人技は多くのチャンスを演出し、見ている人が喜ぶようなゴールが多く生まれた。中2選手たちの活躍も目ざましい。今大会直前までメンバー選考に必死になっていたことが功を奏し、東京では出せないでいた本来の力を存分に見せてくれた。

結果、7−0で予選第1試合を勝利した。予想に反しての日差しと気温の中、選手たちは最後まで試合を楽しんでいたように思う。結果だけでなく、翌日の2連戦を考えても非常によい雰囲気も持ち込めた試合である。今大会のような短期決戦では、疲労を忘れさせる要素が不可欠である。それは、状況によって何が必要かは変動するが、この初戦では自分たちが東京都予選よりも成長した、ということに全てが含まれると考える。入り方の難しい試合ではあったが、選手たちのメンタリティーがプラスに作用したよい内容のゲームであった。

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