4/26(日) INAC多摩川レオネッサ ○6-0(2-0、4-0)
reported by 山田 岳暁
グループ予選、第二戦はINAC多摩川レオネッサ。中1、2年生が在籍する、年々着実に力をつけているチームである。当チームとも、トレーニングマッチをよく行う相手であり、馴染み深いチームでもある。
前日の豪雨で大会の進行が危ぶまれたが、なんとか決行できるようになり、予定時間をやや遅らせての開始となった。とは言え、グラウンド状態は非常にぬかるんでいて、ボールコントロールに一苦労することが容易に予測できた。
前節以降、選手間のコミュニケーションを特に重要視して取り組んできた。この間には練習試合も行い、昨年の関東大会出場チームや関東の強豪高校チームとの試合を通して、チーム力の強化を感じることができた。戦術のより徹底した理解と実践を繰り返し、貴重な経験を積んでの準備を整えた状態で、本日の一戦に臨んだ。
試合開始から、相手は積極的にプレスをかけてくる。しかし、前節の課題でもあった早い時間帯での先制点を、開始5分で挙げることができた。左サイドからのクロスにFWが詰め寄り、抜けたところを逆サイドから詰めた選手が決める。以前はラストパスに対しての詰めや、人数自体に淡白さが目立っていたが、このようにしてGKと競れるようになったこと、詰めのタイミングを感じ取れるようになったことは、チームの成長を伺わせた。
ビルドアップのしづらいピッチ状況なため、これまでよりもややスローペースな攻撃が続き、シュートに精彩を欠く場面が多く見られた。また、1点差ということもあって、相手の緩むことのないプレスになかなか流れから追加点を取れることは感じられなくなっていた。このまま1点差で折り返すと思われた22分、PK判定により、ようやく2点目を挙げることに成功。このままハーフタイムへ。
前節以上に決定機を逃してしまう前半を修正すべく、気持ちを入れ替えての後半となる。まず1分後に、セットプレーからゴール前でのこぼれをFWが詰め、3点目。その2分後は、攻撃参加をしたCBのクロスに反応したサイド選手が得点を重ねる。ここからメンバーを順次入れ替えていったが、流れをよくすることができずに試合は落ち着いてしまう。終了間際は、再びCB選手を基点にして2得点を追加し、6−0で勝利となる。
これで結果としては、予選一位通過が確定した。しかし、内容としては個性を駆使しての得点が主であり、戦術の徹底が施されたわけではない。特に、中盤・FW陣のオフザボールの質に関することが課題として残った。全体的には、運動量の少なさが際立ったといえる。まだ攻撃においては、よりコミュニケーションを取っていくことと、バイタルエリアに侵入する回数を増やしていかなければならないと、反省を残した。チーム状態は悪いわけではないが、意識の同時性と連動性を高めていく必要があると考えられるため、トレーニングでの修正を図りたいと思う。