4/12(日) 立川FC ○7-0(4-0、3-0)

reported by 山田 岳暁

ついに開幕した、U−15選手権東京都予選。先に行われた、U−14選手権大会で優勝を果たしたメンバーに加え、中2選手を選抜した構成で東京都突破を狙っていく。これまでの調整期間では連携の部分に時間を割いてきたが、よりシンプルなゴールへ直結するプレーを求めている。選手たちも徐々にお互いの個性を理解してきており、多くの可能性を感じさせるチームに成長している。

グループリーグ初戦の相手は立川FC。過去にも同大会では対戦経験があるため、警戒を緩めることのできない相手である。しかし、今大会の相手の登録選手数は9名。物理的には優位な試合展開を予想できるが、スフィーダにとっては自分たちのことに集中して取り組むことが大事なことであり、難しい初戦を掴むことが最優先である。

今大会は、予選リーグ25分ハーフ、決勝トーナメント30分ハーフの試合となる。この予選にしても、短い試合時間の中で最も重要なことは、早い時間帯に先制点を挙げることである。いかに優位な立場となれるか、ここに神経を注いでいった。

開始から、相手陣地内での攻撃を展開することができた。両サイドからの突破から決定機をつくるも、開始直後でのゴールとはならなかった。しかし前半10分頃、相手が9名の布陣で深く引いていたところを、左サイドからのアーリークロスをFWが合わせて先制点を奪う。その直後も、CKにDF選手が空中戦を制して追加点。

早々に得点を許した相手は、徐々にカウンターで応戦を始める。幸い攻撃の選手が手薄であったため、決定機を与えることはなかった。20分代に入ると、中盤選手の連携からミドルシュートが決まり3点差。立て続けにDF選手のロングボールに抜け出したWGが見事なゴールを決め、前半を4−0で折り返した。

後半からは選手を入れ替えていき、27分に中2選手が基点となり追加点を挙げる。しかし、まだコミュニケーションの部分で生まれるミスが多いため、しばらくゲームが停滞してしまう時間があった。連携での突破と、個人での突破を使い分ける判断に問題があると考えられ、今後の課題として後に修正していく。この後は、FWの個人技と中2選手が得点を重ねて2点を追加し、7−0で初戦を終えた。

得点に関して言えば、決して満足できるものではなく、決定機を逃した反省や連携面での向上が求められるが、それでも勝利していくことが今大会の重要な部分である。

しかし、本日の4得点目はこれまでで最も価値のあるゴールだと振り返られる。今まではそれぞれの個性でしかなかったものが、この1点については2つの個性が1つになったものであったため、今後のこのチームの柱になると評価できる。

次戦を勝ち抜けば、予選1位突破となる。ひとつひとつの試合で、自分の力を全て出し切ることが勝利の可能性を引き出すものだと考えるため、この部分をさらに強化していく。

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