8/19(火) クラブフィールズ・リンダ(北海道代表) ○(2-1、2-0)
reported by 川邊健一
続く全国大会予選リーグ第2節は北海道代表のクラブフィールズ・リンダ。過去に代表選手なども輩出したチームである。また、同グループにいる3年間連続無敗の神村学園中等部(全国大会3連覇中)と昨年も同グループであったが、接戦を演じたことが記録に残っている。
昨日の試合の前に神村学園中等部×クラブフィールズ・リンダのゲームをスタッフが分析しており、私自身も多少見ていたので相手の特徴(ストロングポイント及びウィークポイント)はある程度、把握できていた。しかし、試合は戦況により、チームの状態が良くなったり、悪くなったりする生き物であるため、そこだけで判断することは出来ない。従って、とにかく万全の準備をしようということで、このゲームに備えていた。
また、別の意味として、この試合に勝つことが出来れば、無敗のチャンピオンである神村学園への挑戦権を得られる資格があると認識していた。だからこそ、何としても勝たなければいけない試合であり、全国制覇を目指す上で重要な一戦になると考えていた。
試合は雨の中、行われ、ピッチは非常にスリッピーであった。その為、開始直後に放たれたシュートが決まってしまい先制点を許した。普段であれば何てことはないGK正面のボールであったが、雨の中での試合経験が乏しいこともあり、GKのファンブルにより失点・・・しかし、この時点でチームにもベンチにも焦りはなかった。いつも通りにやれば、必ず道は開ける・・・チームが一丸となり、そのように考えていたのではないか?臆病になることもなく、淡々とゴールを襲い続け、右サイドを破りクロスを上げたボールを確実に沈め、同点。直後にも追加点を奪い、前半のうちに逆転に成功した。
後半、2-1では勝敗は読めない。従って、交代をせずに後半に臨んだ。しばらくして、追加点を挙げ、勝敗が読める点差となったが、もし、このゲームで6-1というスコアにすることが出来れば、すでに2勝している神村学園に得失点差で上回れることになり、最終節の神村戦で引分けてもスフィーダの決勝トーナメント進出が決まるという事実もあった。大会前、得失点差を意識し、全ての試合で出来る限りの得失点差を広げる闘いをするのか?それともあくまでも勝ち点3にこだわり、勝ち点3が見えた時点で主力選手を下げるのか?色々と考えたが、私達が取った作戦は、あくまでも神村学園と打ち合い、どこまで出来るのかチャレンジするというものであり、引分など考えずに勝利だけを目指そうというものになっていた。だからこそ、第1節でも勝敗の読める点差になった時点で主力選手を休ませた。しかし、幸いなことに、この日は雨もあり寒いぐらいの気候・・・この気候であれば選手達を最後まで闘わせても然程問題にはならないだろうと判断。6得点を目指して闘った。しかし、後半も2得点したものの、あと2点が奪えず、4-1のスコアで試合は終了・・・得失点差で神村学園を越えられなかったが、元々、神村学園に勝つということを目標にしていたことから、決して下を向くようなスコアではないと思った。
これで最終節は真っ向勝負で勝つしかなくなった。勝つことでしか道は開けず、引分は敗退を意味する。無敗のチャンピオン相手にどこまで闘えるか非常に興味深いが、今まで培ってきたものを発揮できれば、きっと良いゲームになると思っている。明日はチャンピオンの胸を借り、最高の真剣勝負をしたいと願っている。