6/14(土) ホワイトスターJ-WINGS昭和 ○8-1(4-1、4-0)
reported by 川邊健一
先週の予選リーグから一週間空け、遂に全国大会の出場権を懸けた準々決勝が行われた。このゲームの勝つことが出来れば、全国大会への出場が決まり、1つの大きな目標を達成したことになる。このゲームにさえ勝てれば先へ繋げることが出来る・・・ただ、そうした重要なゲームにおける選手達の精神状態は常態を保つことが難しい。よって、こうした局面をどのように乗り越えるか?というのが最大のポイントだったのではないかと振り返っている。
今の自分達の力がどの程度のものなのか?今の力で相手に勝てるのか?不安はどのような試合にだって必ずあるもの。ただ、試合で如何に集中しようが、いきなり技術が上がるということは有り得ない。そういう意味でも、自分達のやってきたことを信じること、普段通りにプレーすること、そして、何より自分達の力を最後まで信じきること、の3点だ。もし、負けるのであれば、それは力が足りなかったと言うことであり仕方が無い。勝者が生まれれば、同時に敗者も必ず生まれる。それが勝負の世界の常なのであるから・・・大事なのはどういう準備をしてきたか?どういう準備で試合を向かえるか?だと思っている。
試合は思わぬ展開で開始早々に先制点を奪うことに成功した。相手のサッカーや相手のキープレーヤーについては事前に把握していたが、思った以上の最終ラインを上げ、前線からハイプレスをかけてくるスタイルであったために、一度抜け出してしまえばGKと1対1になれた。相手のスタイルがはまり、非常に苦しい時間帯もあり、また、相手の丁寧に繋ぐスタイルに翻弄されるシーンもあったが、前半は4-1とリードを保ち終えることが出来た。
後半も相手は丁寧にボールを運び、この年代においてはお手本とも言える素晴らしいサッカーを展開していた。しかし、こちらも相手のサッカーに若干慣れてきた部分があり、得点を淡々と重ねることが出来た。得点を重ねる中で勝利が見えてきたが、大事な試合において少しの油断は致命傷になりかねない。また、この瞬間瞬間が未知の領域に足を踏み入れていた瞬間でもあり、全国大会の出場権の懸かった状態、尚且つ、リードしている状況をどのように乗り切るか?ということだけを考えていた。
選手達は幸いなことに、この状態を最後まで集中して乗り切ってくれた。それが結果として、多くの選手を投入しながらも8-1というスコアになったと思う。
こうして、スフィーダ世田谷は全国大会への出場権を獲得することが出来た。一つ安堵した瞬間であり、最大の目標を達成できたことへ、クラブとして取り組みの成果を感じることが出来た。これも選手達が最後までチームスピリットを理解した中で最善を尽くし続けてくれた一つのご褒美だと思う。こうして、全国大会という次のステージへ進めたことは、選手達の未知の可能性を追求するには最高の舞台である。そして、何より、このチームとまだ試合が出来ること、、、それが一番嬉しいことだ。
どこまで行けるかは分からないが、まだ関東大会も終わったわけではない。一つ扉を開ければ、また、次の扉が待っている。次の一戦も優勝&関東チャンピオンを目指し最善を尽くして行きたいと思う。