6/8(土) KASHIMA-LSC ○5-2(2-1、3-1)

reported by 川邊健一

予選リーグ第2節は、茨城県第1代表のKASHIMA-LSCとのゲームであった。この日のタイムスケジュールは、
第一試合10:00〜:スフィーダ世田谷×エルフェン狭山マリ
第二試合12:00〜:KASHIMA-LSC×図南SCフィオーレ
第三試合15:00〜:スフィーダ世田谷×KASHIMA-LSC
ということで、KASHIMA-LSCのゲームを選手達も見ることが出来た。無論、私も見ていたが、KASHIMA-LSCの技術の高さが際立つゲームとなっていた。特に筆頭するキープレーヤーが存在し、その選手のオフ・ザ・ボールの質には、この年代を凌駕する高さを感じ取ることが出来た。ボールを受けるための準備、決定的なフリーランニング、パス&ゴーの質、など特にオフ・ザ・ボールの質の高さが目に付いた。将来性豊かな個性溢れる選手が選手が存在した。間違いなく、このチームの中心選手であり、この選手を止めない限り、やられてしまう危険性があるほどに素晴らしい選手だった。ただ、同時にいくつかのウィークポイントも発見することが出来た。よって、まずはその選手を止めること、そして、このグラウンドに適したサッカーを展開すること、の2点を伝え、送り出した。

ゲームは開始からマンマークが機能し、また、同じく繋ぐサッカーを志向するKASHIMAが最も嫌がるであろうロングボール主体の攻撃を繰返すことができた(蹴ることに慣れてきた)。それにより、開始から主導権を握ることが出来き、それと共に早速得点を奪い1-0とリードする。しかし、それまで抑え続けられていたキープレーヤーの対応を一瞬ミスすると、質の高いプレーを魅せられ1-1と同点となってしまった。失点シーンは、事前に選手達に伝えていた通りの相手の好むプレーからであったが、ウィークポイントは口頭による説明だけだっただけにやむを得ないと思う。ただ、こちらも攻撃の手を緩めることなく攻め立て、何とか追加点を奪い2-1で折り返すことが出来た。

後半、相手に疲れが見え始め、徐々に運動量の低下と共に局面での粘り強さが低下し始めていた。そして、3点目を奪ったところで相手の集中力も切れ、4点目、5点目と高い個人技から奪い5-1まで得点を広げることが出来た。終了直前に、相手のキープレーヤーに一矢報いる失点を献上したが、5-2と実力差以上に得点が開いた結果に終わった。

このゲームは、リーグ戦の順位を決める上でも非常に重要なゲームであり、何とか勝ち点3を奪いたいと思っていた。どの試合にも言えることであるが、常に100%で勝負と向かい合い、誠心誠意相手とぶつかる。そういうサッカーが出来ていたのではないかと思う。その結果として、勝ち点3という大きな前進に値する必要不可欠な得点を確保することが出来た。私たちは、この結果により勝ち点を”6”に伸ばし、予選リーグの突破を手中に収めることが出来た。まずは、1つ目標を果たしたことになる。安堵と共に、明日へ向けて、予選リーグ1位抜けを目指して最後の準備を開始することになる。

最後になるが、KASHIMA-LSCは尊敬に値する非常に素晴らしいチームであったと思う。正直、今回に関しては、私達が圧倒的に有利な状態であった。それは試合の日程を見てもわかると思うが、私達の方が明らかに休息の時間があり、調整の時間もある。いるだけで汗が沸いてくるような天候の中、昼食もまともに採れず、休息も十分ではなかったKASHIMAには条件的に難しいものがあったのだと思う。これも大会の規定なので、やむを得ないことであるが、もし、同じ条件で戦っていたのなら結果は違ったかもしれない。
キープレーヤーもさることながら、その選手以外の選手達も、しっかりと鍛えられた素晴らしい集団であった。それだけに辛い状態の中、熱戦を演じられたKASHIMA-LSCは尊敬に値するチームであった。KASHIMA-LSCに心より敬意を評したいと思う。

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