4/27(日) 立川FC ○15-0(13-0、2-0)

reported by 川邊 健一

決勝トーナメント1回戦は、立川FC(予選リーグ3位チームの中で最も成績の良かったチーム)。今まで何度も死闘を繰り広げてきた非常に強いチームである。今年の中学生チームがどういうレベルなのか?全く把握していなかったが、決勝トーナメントいうこともあり自分達のサッカーを展開することだけを考えて臨んだ。

相手は予選リーグで一時は3位となり予選敗退を覚悟していた。一度負けたこともあり、失うものはないもない・・・だからこそ怖さはあったが、その予測は的中しなかった。本日、試合が確定したのは昨日のこと。それもあってかむしろゲームに対する集中力が欠けている状態であり、開始30秒の1stプレーで早過ぎる得点を奪うことが出来た。早過ぎる得点は、余裕と過信を生み、逆効果になることがあるが、それ以上に力のあるチームにも関わらず、集中力が低かったように思う。それもあり前半の30分間で奪った得点は13点。この差はどうあっても覆すことのできないものであり、正直前半開始10分までで勝負は付いていた。前半は良い形の得点シーンもあり、チームが連動して、質の高いサッカーを示せたのではないかと思う。春季強化合宿の時のような連動性が見られた内容ある前半であった。

この試合は9:30と早いキックオフであったが、トップチームに在籍している4名の選手は19:00キックオフで東京都女子サッカー大会が控えていたため、早々に交代し後半からは一気にメンバーチェンジを行った。そして、後半の得点は2点と大幅に下がったが、これには原因があり、それがはっきりしたことがこのゲームの収穫だったのではないかと思う。まず、得点までのイメージや持って行き方のバリエーションが少ない。その為、効果的にシュートまで持っていくことが出来ず、圧倒的にシュート数が少なくなった。また、簡単な得点シーンをいくつも外し続けたことも得点を重ねられなかった原因の1つだ。ゲームは支配できているし、崩せている・・・しかし、得点が取れない・・・そうした戦況であった。

私は、前半よりも後半に、より多くの得点を奪うことが重要だと考えている。しかし、今回に関しては、原因がはっきりしていること、そして、メンバーも大幅に代わったこともあり、一概に比較できない部分が多いので、大きな問題視はしていない。むしろ良くも悪くも収穫のあったゲームだと捉えている。この課題は、修正に時間がかかる。選手個々のサッカー感を多少変化させなければならない。多少で大きく変わる可能性があるので楽しみに課題と考えているが、常にメンバーを固定して戦えるわけでもないはずなので、早々に対策を練らなければいけないことだと思う。とりあえずは、レギュラーメンバーの中に出せるタイミングで積極的に出場させていくことが大事だと思っている。

今回は大勝ということで、気持ち的には非常にリラックス出来た。しかし、この結果は、油断や慢心に繋がりかねないとも思える。あくまでも今回はたまたま上手く行っただけであり、決して自分達の実力だけで奪い取った得点だとは思ってはいけない。今回は今回、次は次、である。今年のチームは非常に生真面目な部分を持っているので心配には及ばないと思うが、負けたら終わりの一発勝負だけに気を引き締めて行きたいと思う。私達はまだ何も成し遂げていない・・・今は『1つ1つの試合を全力で戦い、目の前の相手に勝つ』という小さく大事な目標しか達成できていない。それも簡単なことではないが、これを積み重ねて行きたいと願っている。

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