ゲーム分析レポート

6/9(日) 東京都女子サッカーリーグ中学生1部リーグ 第1節
    VS.十文字中学校 ●0-1

reported by 山田岳暁

第33回東京都女子サッカーリーグ初戦、vs十文字中学校。今年も約半年間に渡るハイレベルなリーグ戦が始まった。各チームともU-15選手権上位に食い込む実力揃いで、U-14チームで臨む我々にとっては全ての試合が腕試しの試合となる。とは言え、目標は2年連続のリーグ制覇。このリーグの後に控える翌年度のU-15選手権を見据え、チームのスタートを切った。

言わずと知れた強豪・十文字中学校相手に主導権を握るには、選手各自の献身的な運動量が必要だった。特に守備からリズムをつくり、ボール奪取がより高い位置であれば理想的なのだが、この日はチーム全体が控えめなスタートを切り、流れを相手に譲ったまま思うように主導権を握ることができなかった。

この試合一番の課題は、ボールの配給先の予測やボールホルダーに対する寄せが1テンポ遅く、相手に良い状態でボールを持たせてしまうことが多かった所にある。なんとか相手についていき奪った所で、狙った形で奪ったわけではないためファーストパスにミスが生まれ、より低い位置でのカウンターを受けてしまう。攻守に渡りバランスや距離感が乱れた状況ではU-14の良さである連携や連動したプレーは発揮できず、前半終了間際にGKのポジショニングを突かれミドルシュートから失点を喫する。

後半はチーム全体で運動量を上げ、体格で分が悪い1対1の守備では数的優位の状況をつくるよう修正を図った。前半より多少の修正が見られたことで何度かゴールに迫るチャンスを作り出すが、冷静さを欠き得点には及ばない。相手から奪える位置が狙いよりも少し低い事で、フリーでペナルティエリア内に侵入することが少なかった。後半は劣勢を五分五分に持ちこむのがやっとで同点に持ち込むことができず、0-1の黒星スタートとなった。

この日は選手達のプレーに迷いや消極的な姿勢が多く見られた。トレーニングでできていたことが発揮できなかったことが悔やまれるが、暑さや緊張では片付けることはできない。ピッチに立つ以上はやらなければならないのだと、選手達には感じてもらいたいと思う。

試合開始から自分達で主導権を握ることは簡単ではないが、それができるチームである。やるべきことは変わらないし、次節に発揮できるようにすることが重要である。




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