ゲーム分析レポート

8/26(日) 東京都ガールズ(U-15)サッカー大会1回戦
    VS.FCベルタレッド ○2-0(1-0、1-0)

reported by 山田岳暁

第9回東京都ガールズ(U−15)サッカー大会初戦、FC Belta レッド(U−14チーム)との試合。今大会に関しては、後期1部リーグに向けた個のレベルアップという位置付けながら、昨年の3位決定戦敗退の雪辱を果たす意味でも結果にこだわって臨んでいる。大会直前の合宿も含め、今季を勝ち抜くためのベース作りはこの夏場で仕上がっている。今大会の実戦を通じてどこまで成果を挙げられるか、非常に重要な大会の初戦であった。

 相手はこれまでのベルタのイメージを覆す布陣・戦い方であった。キックオフ時から全開でのアプローチ、局面の攻防、カウンターの鋭さがあり、両チームゴール前の往来が激しい試合となった。以前までなら試合の勢いに呑まれてしまい冷静さを失うのが定石だったが、速い攻防の連続の中でも自分達の意図する守備が機能していたことは成果の表れだと感じた。特に、相手の判断とボールを奪う事はほぼ狙い通りに表現できていた。しかし、守備時の出足の遅れや判断ミス(対応のミス)、守から攻に移ってからのゴールを奪う部分に関しては課題が残った。

 守備の課題は、最終的にはグループ守備や連携でフォローできていたが、選手個々の判断力・守備能力は今後もケースごとに消化していかなければならない。実際に3点分の決定的ピンチを作られていたのは、原因を突き詰めれば個人の対応やコーチングにある。守備陣形に穴を作らないこと、穴を突かせないことの両面を強化していく必要がある。

 攻撃に関しては、相手の素早い寄せに対して攻め急ぐシーンが多かった。特に先制点を挙げるまでは著しく、自分達のリズムや練習したことの発揮をもっと大事にしてもらいたいと感じた。中盤とサイドバックの動き出しの重さが目立ったため、守備と同じく当人達の修正と味方のサポートが必要である。

 全体的には、個々のレベルアップが感じられる試合であった。その結果チームとして連動してプレーできていることが以前より多く、特にFWの連動した動き出しは向上を見せている。本日の2得点もチームにとって大きな意味を持つものであった。守備においては、相手の攻撃をコントロールできる時間帯が作れていたため、今後も失点を感じさせるシーンをいかに減らせるか、修正を図りたいと思う。




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