ゲーム分析レポート
7/22(日) 東京都女子サッカーリーグ中学生1部リーグ 第2節
VS.修徳中学校 ○1-0(0-0、1-0)
reported by 山田岳暁
第32回東京都女子サッカー中学リーグ1部リーグ第2節、修徳中学校戦。前節のフィオーレ戦に続き、U−15関東大会出場チームとの一戦であった。修徳中学校は、東京都のチームでは数少ない両サイドを広く使う攻撃が特徴である。その両サイドの突破力を活かすための中盤は気が利く選手で構成され、チーム力に魅力のある相手である。
試合は、相手のストロングポイントを消し、高い位置でボールを奪うことを狙いとした。また、前節のように受けに回らず、積極的に自分達の攻撃を仕掛けることを確認して送り出した。ピッチが狭いこともあり、相手にプレッシャーを掛けることは難しくなかったが、予測や連携から良い状態で奪うという形は少なかったように思う。寄せて終わりになる対応が多かったために、無駄にアウトオブプレーやルーズボールを増やしてしまい、守→功への素早い切り替えができずに相手が守備をセットした状態で崩さなければならず、チャンスを潰してしまう要因になった。逆に、相手は良い状態で守備に入ることができていたため、こちらの攻撃を阻止してからのカウンターで応戦する。攻撃参加の最中だったスフィーダ側のサイドの裏スペースを使うことで、クロスや直接シュートなど、前半のお互いの攻撃を比較すると選択肢が多かったのは修徳側であった。失点を抑えられたのは、中盤の枚数で分があった相手に対して五分五分の状態を維持し、セカンドボールを拾えていたことが大きい。拾った後の展開は個人技に頼った打開になっているので、守備参加で一度引いたサイドの選手が再びサポートに入るなど、攻守の切り替え速度や走力を付けていかないと、今後は厳しくなる。
後半は、若干の守備の修正が取れたこと、インターセプトから攻撃に転じることが増えたことで、ほとんどの時間を相手陣地でプレーすることができていた。低い位置からのカウンターからはシュートに持ち込まれることも少なく、前半に目指した高い位置からゴールを目指す意識の土台は浸透してきたと感じることができた。得点は前節同様に、高い位置のボール奪取から生まれた。中盤の選手がインターセプトから前進し、ミドルシュートを決める。前半の修正部分でもあり、チームの方向性に則したゴールであった。
先制点後も試合展開は大きく動くことなく、1−0で勝利を収めることができた。チーム力と個の能力を備えた修徳中は、我々の選手の力を引き出させてもらえる素晴らしいチームであった。
リーグ前期は雨天中止の影響もあり2試合に留まることになったが、2連勝で後期に繋げることができたのは非常に大きい。今年の1部リーグも実力が拮抗しているため、夏休み中の強化を経て秋のガールズ大会に臨み、後期リーグ再開に備えたいと思う。