ゲーム分析レポート

6/19(日) 東京都女子サッカーリーグ中学生1部リーグ 第2節
    VS.FCベルタU-15 ●0-1(0-1、0-0)

reported by 楠本洋之

第31回東京都サッカーリーグ中学1部リーグ第2節 VS FC Belta。東京第3代表として全日本女子ユース(U15)関東大会に出場するチームと公式戦で対戦できる願っても無いチャンス。今年の中学1部リーグは強豪ぞろいの為、自分達がどれだけ成長できるのか?非常にワクワクしている半面、降格候補ナンバー1の為「良い内容だった」「成長が見られた」だけでは済まされず最低限の結果も求めて行かなければならない。

しかし今シーズンに入ってから、トレーニングでの充実感はあるものの試合でその成果が全く発揮されず完全に負のオーラが漂ってしまっている。そんな選手達に指導者としていろんなアプローチの仕方があるが、私が選択したのは「精神論」だった。スフィーダの一員としてピッチに立つプライド、サッカーと向き合う姿勢等々、普段は全く精神論を持ち出さない私がひとつ口に出したら止めどなく出てきた。非常に厳しい言い方もあったが、どうやら効果は十分あったようだ。私自身スッキリしたのでより的確な指示が出来ていたような気がする。

試合は前半、ミスから失点してしまったものの闘う姿勢をしっかりと示してくれた選手達は壁をひとつ越えたのではないかと感じている。目指すサッカーにはまだまだ遠く及ばないが要所ではその片鱗を披露してくれた。前回の対戦(ガールズU14大会準決勝)の時よりもシュート数は少なかった印象だが、バイタルエリアへの侵入回数は増え、ラストパスやシュートの選択肢、アイディアがあれば得点を奪えていたと振り返っているので少しずつ取り組んでいきたい。この選手達は出来るはず、と最近の試合内容に歯がゆさを感じていた私自身がこの試合で手応えを掴み、噛み合わなかった歯車もスムーズに回りだしたので選手たち自身がそれに手応えを感じ自信を持って今シーズンを戦って欲しい。

やらなければならない事は山ほど残っている。まだスフィーダで1年。2年目のスタートを切ったばかりのU14だ。あせらずに、しかし厳しく、緊張感を持って日頃のトレーニングに取り組んでいけばしっかりとクラブの名に恥じない選手に成長してくれると確信している。

始めに記述した「結果」は得られなかったが早くも訪れた今シーズンのターニングポイントとして重要な試合であったという事で良しとしたい。



ページを戻る