9/12(日) 欅SCビアンコ ○3-0(2-0、1-0)
reported by 臼井 秀昭
東京都女子サッカー中学生1部リーグ、第4節の相手は、欅ビアンコ。昨日の大崎戦に続き、連日連戦となったが、ここで勝点を重ねることでリーグ優勝への可能性を広げたいところであった。
本日のテーマは、昨日同様に
@攻守において、労を惜しまずランニングすること
A戦術に則った判断をすること
を目指した。ただ、大崎戦で挙がった「最終ラインの突破」にかけたイメージ不足は急には変わらないため、主に中盤の選手が抜け出すことを確認した。また少しずつだが、浸透しつつある攻守の戦術を1試合通して表現することを求めた。
本日の相手も、1名欠けた10名での構成だった。しかし、我々のリーグにおける立場から、そのことで気が緩むようなことはなかった。選手たちも結果にこだわることの意味を理解してくれていたようである。
開始から攻撃的な展開をすると、3分にMFのミドルシュートのこぼれをFWの選手がいいタイミングで飛び込み、先制点を挙げる。昨日と比べれば、スムーズな連動が生まれていると印象づく出だしであった。この後も、多くの時間帯でボールを支配することができていたが、やはり効果的なポゼッションとまではいかない。そのため、ゴールに行き着くまでに余計なタッチ数や時間のロスが目立ち、自然とバイタルエリアに壁が立ちはだかる状況になっていた。それでもなんとか21分に、SBを基点としたサイドの突破からクロスを上げ、FWが追加点を奪ったことで前半を2−0で折り返した。後半も特に変わった崩しは作れず、むしろリズムを失うシーンも増え始めた。単調な攻撃を繰り返した結果、チームとしての判断力や運動量までもが低下し、39分にミスから失点するなど、ディフェンス面での課題を残すことになった。本日で唯一光ったプレーは、試合終了間際に決めたCKのへディグシュートであった。非常に打点の高い、素晴らしいゴールであった。
内容はともかく、3−1で貴重な勝点3を得ることができた。際立った収穫は勝利のみと言えるような後半の締めくくりだったが、今は前向きにとらえていきたいと思う。なぜなら、ここまで戦術のイメージ付けを中心に取り組んできたが、いよいよ詰めの段階に進む時期に入ったと評価できる内容だったからである。次節に向け、ディフェンスの細かい部分の修正と、課題でもある最終ラインの突破を個人にクローズアップして取り組みたいと思う。