9/11(土) 大崎すみれ ○6-0(2-0、4-0)

reported by 山田岳暁

東京都女子サッカー中学生1部リーグ、第3節の相手は、大崎クラブすみれ。相手は土曜日の試合の影響か、8名(試合途中7名に)のメンバーで構成されていた。本日の試合は、先日のガールズ大会での敗戦からチームの結束と戦術の強化に取り組んできた、U−14の再出発といえる試合であり、なによりも結果にこだわることを最優先に考えていた。

試合前、攻守において、労を惜しまずランニングすること、戦術に則った判断をすることを徹底しようと確認して、送り出した。

開始序盤から、チームの形を意識した突破を出すことはできていた。しかし、FW陣のシュートのこだわりがもう一つあれば前回のフィオーレのように得点を伸ばすことができていたように感じる。決定的なチャンスを潰しながらも、チームに攻撃のリズムが生まれていったことは皮肉だが、前半10分、MF→FW→MF→FWの理想的な展開で先制点を挙げることに成功する。その後もセットプレーやフリーランニングを活かした攻撃で相手ゴールを脅かすが、19分のミドルシュートでの追加点に留まり、2−0で折り返す。

5分という短いハーフタイムの中で、選手たちは意欲的に戦術的なコミュニケーションを取っていた。私からは、固いピッチを活かして速いパスで展開すること、FWはスペースを空けるために下がる場合と、連携の形を作る時とのメリハリのある動き出しをすることの2点を指示した。

後半は、相手のDFラインが高い状況でいかに抜け出すか?・・・突破のイメージ不足に苦労した25分間であった。恐らく試合を観ていた人にとっては、オフサイドの多い試合という印象が強かったに違いない。それは、特に後半のプレーが象徴している。主な原因は、ボールホルダーが前を向いて持ったときに、FWの選手が目の前(相手DFの裏)のスペースへ単調な動きで受けようとしたことによる。確かに、相手ゴールに一番近いFWの選手が抜け出せれば大きなチャンスになる。しかし、連動性のない受け方やスペースを共有できていない突破の方法は、自分たちで得点のチャンスを潰す結果になっていた。
それでも、FWとして初得点を挙げた選手の活躍、CKで見事に合わせたゴールとオウンゴール、強引に縦を突破したゴールを挙げ、4得点を追加することができた。苦しい展開から、コンスタントにゴールを奪えたことはチームに自信を与える好材料だが、それよりも評価できるシーンがあったことが、非常によかったと振り返っている。結果は6−0で、今期初勝利を飾ることができた。

約一ヵ月半ぶりに合流できた選手も、よくチームに貢献してくれていて、思った以上にフィットしていた。全体的には、今後につながる好プレーもあったことから「よし」と評価できる。その反面、運動量が落ちたときに連動性がなくなり、FWの単調な動きばかりが目立ってしまったこと、突破にかけたイメージを確固たるものにしなければならないという課題も残った。

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