7/21(月) 修徳学園中学校 ●0-2(0-2、0-0)

reported by 山田岳暁

東京都女子サッカー中学生1部リーグ、第2節の相手は、修徳学園中学校。当チームとは近年、激闘を繰り広げているライバルチームであり、先に行われたU−15選手権関東大会でも全国レベルの実力を示した好チームである。昨年度からの公式戦における戦績は、3勝1敗(PK・選抜含)と一見優位に見えるが、具体的には、選抜チームで2勝(うちPKで1勝)、学年別で構成されたカテゴリーでの対戦では1勝(PK)1敗である。つまり、時間内で決着がついた試合では五分五分であり、どの試合も緊迫した内容であった。

開幕戦に続き、強豪チームとの大一番を迎えたわけだが、前日のフィオーレ戦・青梅戦で見せたポゼッションの質の向上が今回のキーポイントになると考えていた。また、個人技においては中2と言えど相手に引けを取っていないと見ていたため、最小限の点の取り合いの展開を予想していた。

開始序盤は、相手は深い所まで奪いに来る様子はなく、守備網を敷いているように思えた。これに対し、ゆっくりじっくりと攻め入ろうとする展開になったが、試合を見ていた人にはどのように映っただろうか?私の印象では、特にディフェンス陣が警戒心をもって配球していたため、中盤や前線の選手にとっては受けたいタイミングでボールが入らず、自陣からリズムを失っていたように感じた。ディフェンス陣は長くボールを保持していることが落ち着かないようで、それが相手にとっては狙いが定めやすかったのではないかと思う。
次第にチーム内に焦りや苛立ちが出てくると、軽率なミスや悪い奪われ方が目立つようになり、10分頃にインターセプトから少ない手数で失点を許してしまう。この後ようやくスフィーダらしさが出たシーンやゴールに迫ることができたが、個人技で崩すタイミングがいつもより早かったり、連動する場面で足が止まっているなど、この日はチームに一体感が欠けていた。ここで強引にでも1点を返せていたら流れを引き寄せられたのではと振り返っているが、チーム力で勝っていた修徳に追加点を許してしまう。これもポゼッションにおけるミスからのもので、18分のことだった。

後半は、早い時間で1点を奪うことが必要だった。猛暑による体力の低下に加え、この日のチーム状態では効果的なポゼッションが難しかったため、シンプルに前線の選手へボールを入れることを指示した。選手たちも何とか1点を追いかけたが、単発的な攻撃では修徳のゴールをこじ開けることができなかった。

敗因は、1失点目の時間帯が悪かったことと、チーム力の差であったと振り返っている。失点に関しては、戦術の徹底が甘かった。前日の試合で秀でていたのは、主に中盤の支配力である。しかし、今日はそこへの配球の基点となるディフェンス陣が課題になってしまった。試合前に挙げていたキーポイントが悪い方向に影響してしまったのは、皮肉な結果である。また、選抜やトップチームにそれぞれ帯同している選手たちとの連携の強化が明確な課題になった。ごまかしの効かない相手だけに、今日の敗戦で、現時点で足りないことがはっきりとした。

次に修徳と試合ができるのは、9月のガールズ大会が考えられる。よきライバルとして、今回は厳しい結果を突きつけられたが、夏の間に強化ポイントをピックアップして取り組んでいきたいと思う。

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