7/18(日) フィオーレ武蔵野FC △0-0(0-0、0-0)

reported by 山田岳暁

東京都女子サッカー中学生1部リーグ、開幕戦の相手は、フィオーレ武蔵野FC U−15であった。言わずも知れた攻撃的な名門クラブとの試合とあって、際どい展開・タフなゲームになることが予想できた。

これまでスフィーダU−14は、リーグ開幕直前までU−15選手権に半数近くが帯同しており、チームとしての活動が少ない分を個の強化や少人数のグループ戦術の反復作業にあて、調整を進めてきた。この初戦においては、今自分たちにできること(個の突破、少人数グループでの突破・守備)をどこまで表現できるか?そのベースにチーム戦術をどれだけ肉付けすることができるか?の2点がポイントとなる試合であった。

今回の試合は、これまでのシフトを改良した新布陣で臨み、いまいち存在感を示せていなかった両サイドの攻撃陣やサイドバックが攻撃にバリエーションを加える役割を担った。

攻撃面では、ポゼッションの質が上がっていると感じることができた。特に、ゾーンを共有して効果的にボールを進めることができていたため、前を向いて受ける回数が増え、その次のプレーの選択肢が1つ2つ増えているように感じた。今までは繋げない分、早い段階で縦に出してしまうことが多かったが、ピッチ中央でも崩せていけたことは成長である。しかし、課題はフィニッシュの1つ手前でブロックされてしまうこと。最終局面における判断(ラストパスなのか、個の突破なのか。)があいまいで、ここぞという場面で迷いが生じて大きなチャンスを失ってしまう結果、鋭いカウンターを受けてしまう場面が何度も見られた。

もう一つのテーマである守備においては、基本となるチャレンジ&カバーや複数で奪うことが練習通りに出せていたものの、エリアによってはお互いが見合ってしまうシーンもあったので、コミュニケーションの向上と瞬間的な判断(1st、2ndディフェンダーの決定)を詰めていく必要がある。

試合を優位に展開できたという印象を持っていただけに、U−14に久しぶりの白星を出せなかったことは非常に残念である。しかし、決定的な場面を何度か演出した内容で決めきれなかったのも実力である。「その内に点が入るだろう」というポゼッションではなく、常に相手の予測を裏切り、ゴールを「奪いにいく」ポゼッションを、今後も目指していきたいと思う。

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