6/23(土) フィオーレ武蔵野FC

reported by 楠本

中学生リーグ第2節は強豪フィオーレ武蔵野FCとの一戦となった。本日のゲームでポイントとなるのは3週間前に行われた第1節よりも成長したかどうか?ということにある。第1節が終わった段階から個人の技術向上を第一に置きながら徐々にグループ戦術に着手し始めてきた。まずは第1節同様に個人で局面(攻守共に)を競り勝てること、次に少しでもグループ戦術の成果を見ること、であった。
相手は関東大会にも進出した強豪チームであり、中1中心のスフィーダでは明らかに分が悪い。しかし、それでも身体の大きな選手、年齢の上の選手達に競り勝てるようになるためのトレーニングは積んできた。まさにそのトレーニングの成果を見ることの出来る最高の相手であったと言えるだろう。
前半から局面での競り合いというよりも筋力などで明らかに不足している面も見受けられ劣勢な戦況が続いていたと言えるだろう。その他にも経験、戦術など相手に分がある要素がいくつもあった。相手は全日本女子ユース(U-15)選手権大会で東京都予選を突破し東京都第三代表になったチームなだけに成熟度は相手であったと言える。しかし、スフィーダの選手達も局面では個人、グループ共に成長を伺わせるプレーを見せ、劣勢ながら僅差の戦いを披露してくれた。特に局面での個人戦術(守備)、グループ戦術(攻撃)に関しては良いシーンもあった。ただ、個人戦術はまだしも、グループ戦術は相手の激しいプレスに良いプレーが続きにくかった。が、その中で褒めてあげたいのは徐々に見よう見真似ではあるがスフィーダらしいサッカーが意識され始めたこと。先輩選手のプレーを常に間近で見る機会が多いため、そうした中から色々なものを吸収し、単純にトレーニングしてきた以上のプレーがあったようにも思う。押される戦況に変わりは無いが時折見せるカウンターには鋭さがあり、得点できる可能性は充分にあった。しかし、相手にもそれは言えることであり、このゲームは極めて僅差の0-0のドローや1-0の勝利、もしくは0-1の敗戦などが予想できた。
0-0で折り返した前半戦を振り返っても、この後半戦は先に点を取った方が逃げ切る事が出来る切迫したゲームだと思われた。しかし、お互いに好機まで持ち込む回数が少ない。0-0のスコアレスドローが濃厚のように見え始めた終盤に右サイドバックの選手が右サイドからドリブル突破し、個人技で切り込み先制点を奪う事に成功した。最終的にこれを守りきり1-0という形で接戦をものにすることができた。ただ、相手にも好機があったことは事実であり、失点してもおかしくないような局面においてGKを中心として上手く守りきれたことも忘れてはならない。GKの成長は前半も含めて感じられるものであり、それは大きな収穫だと感じている。
結果的に1-0ということで関東大会へ進出したチームに勝つことは出来たが、まだまだ足りない事が多いのは事実であり、選手としても誰一人満足感はないと思う。もし、これで少しでも満足しているようでは先の成長は望めない。試合に勝つということは運以上に何かが相手よりも長けていなければいけないものであり、私達が長けている部分は少なからずあったと思う。少しづつ成長の片鱗は見せてきてはいるが、だからOKではない。監督がよく言っている『勝てば全てがOK、負ければ全てが駄目、という方程式は有り得ない・・・負けた方が学べるのであれば負けた方が良い』その言葉が全てのように思う。今の段階で勝つことは目標ではあるが、目的ではない。成長が望めるのであれば負けても構わない。もちろん、真剣勝負を行う上で”勝利”ということにこだわることはこだわるが、それが目的になってはならない。
次の第3節までも今回と同じように3週間ほどの期間が空く。今回と同様に何かしら成果を挙げられる試合となることを祈りたい。全ては日頃のトレーニングからしか得られないものであるが故に、日頃のトレーニングに精進して行く事が全てだと思う。3週間後まで出来る限りの成長を果たしたい。

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