9/3(日) 東京八王子FCアトリース
reported by 川邊 健一
第3回大会となるガールズ大会が始まった。中学生年代にとっては夏をどのように過ごして来たか?という確認を行える非常に重要な大会と位置付けている。しかし、ここでは何よりも成長の確認と、その中から新たに体験する修正点の認識というものが感じられれば良い。この大会は優勝しようが準優勝しようが先へ繋がる大会ではない、あえて言うのであれば中3最後の中学生年代の大会である。中3最後の大会と考えれば中3選手にとっては一大事でがあるが、今はトップチームが9月30日から始まる関東大会を控えている為、それに帯同している中学生はガールズ大会よりも、トップチームと行動を共にすることが優先される。従って、毎年ベストメンバーを編成し戦ってきた大会ではあるが、トップチームとのスケジュール調整をする中で限られた時間しか出場できないかもしれない。しかし、それ故に出場機会を得られる選手が出てくることも事実である。これまではハーフしか出場できなかった選手がフル出場できるようになるなど、夏の成果を確認する場としては打って付けの時間となる。
今回はトップチームの1部リーグと日程が被った為、スフィーダAチームに当たるこのチームはトップチームの試合に帯同された中学生とガールズ大会に参加した中学生とで二分していた。それでもここまでの活動には成果を感じており、自分達のサッカーを行使するにあたり何の問題もはなかった。
しかし、試合が始まってみるとトレーニングの成果どころか、良い所が一切見られないゲームとなってしまう。1対1の局面の弱さ、サポートの質、攻守の判断能力など全てが低いレベルであり、停滞したゲームがそこにはあった。これは技術レベルの問題ではなく、ゲームへの入り方が問題だったのだと思う。試合に勝ちたいとか、何かを起こしたい、、、という気持ちは一切無く、ただ時間だけが過ぎていく内容に終始した。これは後半になっても改善されることはなかった。色々なことが重なり今回の精神状態でゲームに挑んでしまったわけだが、何よりも悔しいのがゲームを純粋に楽しむという姿勢を失っていたこと。このチームの選手達は非常に生き生きとした面白いゲームを見せてくれる。それはここまでのトレーニングが物語り、日々強く感じていたことだ。しかし、魂を抜かれたチームは脆く、そして、弱く、苦しそうにプレーしていたように写った。今回は久々の公式戦ということ、夏明け初の公式戦ということで楽しみにしていた。それだけに残念だった。
また、ここまで高いレベルを示し、入部以来日を追う事に良くなってきていた1年生に対しても初めて見た最低のパフォーマンスに正直落胆したというのがリアルな感想だ。落胆という表現は適していないと思うが、全てを出そうとしない姿勢には共感できない。厳しいことを言うが、それはもっと出来る選手達だと知っているからに他ならない。出来ないことをやれと言っているわけではないし、出来ないことを要求しているわけでもない。ただ、出来ることをやらなければ、またはやろうとしなければ私は声を大にして言い続ける。これは中1に限ってのことではないが期待値が高かっただけに今回のゲーム内容は消化不良と言える。
予選リーグ第1節ということでまだまだ修正の時間があるのがせめてもの救いだ。とりあえず悪いなりにも勝つことで先へ首が繋がったわけだから、全員で協力し、そして、高い闘志を自分達の土台として次に向けて準備して行くしかない。このまま終わるわけには行かないわけだから、新たな再スタートを切り自分達の道を自分達で切り開くしかない。