8/6(日) 成城学園中学校
reported by 川邊 健一
同日に行われた中学生リーグ第3節に続き第4節を成城学園と対戦した。この試合のメンバー編成は主に中1を中心とした布陣であり、それに数名の中3と中2の選手を加えた編成であった。このチームは夏季合宿で共に練習を行った選手達であり、毎日、U-18と紅白戦を行っていた。中1が多いということでフルピッチでの試合経験が少ない選手が多かったが、それは合宿である程度カバーできたと言える。また、選手各々がチームメイトの長所短所や癖などの理解を深めることは出来ていたと思う。
同日に行われた第3節のメンバー構成とは全然違う布陣となったが、それでも選手達の成長を感じていたので怖さはなかった。ただ、未知数な部分があったことは否めないし、相手の力も読めなかったので強い警戒心は抱いていた。
試合では選手個々の考える力、判断する力というものが乏しい印象が強かった。目の前の相手で一杯一杯になっている選手も多く正しい状況判断をする為の『観る』ということが出来ていなかったように思う。また、スペースの共有という選手間でのイメージに若干の差があり、スムーズに攻撃を行うことに多少の問題意識を感じた。しかし、中1が多かった布陣も考えれば、スフィーダのサッカーを理解しきれない部分は致し方ないことなのかもしれない。ただ、私が要求していることはスフィーダのサッカーというよりもサッカーというスポーツの本質的な部分であり、至って基本的なことだと思う。だからこそ、そういう要求は出来ると思っているし、していかなければならないことのような気もする。妥協はしたくない、だからこそ今は試合の中で基本的なことを細かく指示し、ベースを作っていく必要性がある。それが少しづつ出来てくればあとは選手達の発想を重視したスタイルに切り替えなければならない。その日が1日も早く訪れるよう今は丁寧に実戦の中で多くの知識を与えていく必要があると考えている。それが今回のゲームにおいて一番感じた部分であった。ただ、もっと言いたいのは中1以外の選手達に判断ミスが多かったということ、また、正しい判断が出来たとしてもそれを行動に移せないことがあったということ。確かに身体能力や判断の速度は1年生よりも若干優れているかもしれないが、私はもっと出来るはずだと思ってしまう。結果的に4-0で勝てたし、成長は感じ取ることが出来た。しかし、勝てたからこそ見つけられる課題もある。勝ったということにより、それを見過ごすことがあってはならない。言うほど悪くはないゲームであったと思うが、それぞれが考える力を身に付けていく為にも今一度、自分のプレーを振り返ってもらいたいと思う。
このカテゴリーはまだまだ成長して行く、そう感じれる試合であった。合宿での成果も見て取れたし、先への大きな成長さえも感じられる内容であった。次節の第5節は遅ければ10月頃になると思う。今回のゲームは合宿の成果の確認という位置付けであったが、次節はここからの成長を確認する場と位置付けている。合宿で培ったものをベースとし、更なる成長を果たす必要があり、次節までにどれだけ個々が成長できるか楽しみでならない。1回1回の試合や練習に全力で向き合い、それぞれがそれぞれの目標に向かい歩み続けてもらいたいと思っている。