7/15(土) フィオーレ武蔵野FC        

reported by 川邊 健一

約2ヶ月ぶりの中学生リーグの相手は優勝候補の一角を担うフィオーレ武蔵野FCであった。目標はあくまでも優勝ではあるが、それはその道のりをどのように歩むかという過程が重要であり、このシーズンでどれだけ選手達を育成し強化できるかということが重要であると考えている。結果が重要なのではなく、その過程を全力で歩むことにより結果を得ることが出来ればそれが一番良い・・・目標はあくまでも目標であり、目的としてはならない。特にこのカテゴリーは中学1年生が多い(全日本女子ユースU-15選手権大会の時のチームとは大きく異なる)だけに早急に結果を求めることは難しい。それよりも1回1回のゲームで少しづつ成長し最終的に結果を得られれば言うことはないと考えている。ただ、それを言い訳にして敗戦を正当化することだけは許されない。敗戦の中から学ぶことも多いが、勝利の中から学ぶことはそれ以上に多いと思っている。
相手は非常に強いチームであり、また、我々のゲームが2ヶ月ぶりということもあり非常に難しいものになることは容易に想定できていた。しかし、ここ数週間の中学1年生の成長は著しく、試合に対する自信はあった。ただ、勝つということが重要なのではなく、選手個々がどれだけ自分の成長を実感できるかということが重要なのである。そういう意味では仮に敗戦を喫することになったとしても選手自身が自分に自身を持てるようになれば良い・・・それが重要であった。
試合は収穫のあったものだと言える。やはり、中学1年生達が皆成長しており技術力の上に強さや激しさといった上の年代の選手達と戦う術を身に付けていた。選手の成長は日々感じ取ることが出来ていたので当然のことかもしれないが、それが内容として現れるのは何よりも嬉しいことだと思う。それぞれがそれぞれの個性を発揮できるだけの土台が出来つつある。まだ、足りないことも多いが、それは今までと同じように時間をかけて丁寧に磨いて行けば良い。1年生はこれからが本当の勝負の時期であり、ここからどのような意識で取り組むかによって個々の成長度は大きく異なることになるであろう。今からが本当の勝負だと思っている。また、このチームは2年生・3年生の存在が非常に大きい、この選手達がチームの土台であり、常に重要な役割を果たさなければいけないという責任がある。始動し始めたチームなだけにチームをまとめるような選手の存在が乏しいのは課題であるが、時間と共にそれは解決へ向かうことになるであろう。何故ならこのカテゴリーにはリーダーシップを発揮できる選手が多く存在する。だから心配はない。それぞれ技術面でも向上が見られるし上級生は順調に流れに乗れている時期に来ていると感じている。結果的に成長を示した中で3-1というスコアで勝つことが出来たわけだし、内容・結果共に満足行くものであった。中学3年生選手を多く要する相手に戦いぶりは悪くなかった。
しかし、1つだけ気になったことがある。それはオフ・ザ・ピッチでのこと。挨拶・用具の整理整頓などの生活面で慣れが出てきたため中途半端になっていたように感じた。良いサッカー選手とはマナーなどの一般常識を当たり前にこなせることが最低条件だ。仮にいくらサッカーの技術が高くてもそれが出来なければ私は決して認めない。これは難しいことを要求しているわけでもなく、出来ないことでもない。言わば当たり前のことだ。しかし、今は当たり前のことを当たり前に出来ない選手があまりにも多過ぎる。私が思うにこれは選手達が悪いのではなく、それを見過ごしている指導者や大人が悪いのだと思う。だからこそ、サッカー選手の基盤(技術・一般常識)を植え付けなければいけないこの時期に徹底してそれを行いたいと思う。軍隊のように・・・とは言わないが普通にそれが出来るようにになってもらいたいと願っている。そして、スフィーダの選手達になら必ず出来ることだと思っている。

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