6/3(土) ASエルフェンMARI(埼玉県第2代表)
reported by 川邊 健一
予選リーグ第2節は埼玉県第2代表のASエルフェンMARI。相手のトップチームはなでしこリーグ(Lリーグ)に所属するASエルフェン狭山の下部組織に当たるチーム。埼玉県予選は東京都予選に続き2番目にチーム数の多い県ということもあり、そこを勝ち抜いてきたチームを強く警戒する必要があった。また、この試合を勝つことが出来れば決勝トーナメント進出を決めることが出来る重要なゲーム。初戦で見えた集中力の問題を解決出来なければ勝利することは非常に困難なゲームだと思っていた。
この第2節に関しては東京都予選を戦ってきたメンバーで戦うことを選択したが、それにしても第1節で見えた課題を修正することは出来なかった。この試合の重要性は誰もが理解できるはずであり、負けてしまえば決勝トーナメント進出の可能性が大きく低下することは言うまでもない。頭では理解していたはずではあるが、個々が自分自身をコントロールしきれず第1節と同様に集中力を欠く展開となってしまった。グラウンド状態が悪く普段のようなサッカーが出来ない、、、それによりリズムを崩し我をも見失ってしまう・・・非常に残念な内容であったと言える。もちろん選手達は誰一人として手を抜こうとしていたわけではないし、このゲームに懸ける想いは強かったはず。私は選手達を信じているし、この関東大会を悔いなく、そして、共に戦い抜きたいと思っている。そういう意味では消化不良と言わざるを得ない内容であった。前半は数々のチャンスを決めきれず0-0で折り返すことになってしまったが、後半に右サイドバックの1得点1アシストで2得点し勝ちきることが出来た。しかし、選手達に喜びはなくスタッフ間にも危機感のみが残ることとなった。2連勝し決勝トーナメント進出を決めることが出来た。が、それに対する安堵感は一切ない。逆に危機感が増し、これでは全国制覇どころか関東予選で敗退する可能性が否定できない、、、といったところか。
今回の試合は予選リーグ第2節ということもあるが、なでしこリーグ下部組織とスフィーダ下部組織の対決ということもあり、どちらが強いのか?という部分でプライドを懸けた戦いだとも思っていた。結果的に勝ち点3は取れたが、両チームのレベル差を考えれば難しい試合にしてしまったという感覚が否めない。技術うんぬんではなく勝利に対するメンタリティー、勝者のメンタリティーが欠けている。U-15選抜は結成以来、公式戦全勝を誇るチームである。過去に引き分けすら経験したことがない。このチームがどこまで勝ち続けるのか?どこで止まるのか?私達の挑戦はまだまだ続いている。可能性としては1度も負けることなく日本一になることもあれば、次の試合で記録が止まる可能性もある。ただ、私達に課せられた使命は日本一を目指しひたすらに走り続けること。更には東京都代表としてのプライドを懸けて戦い続けることにある。現状に満足し甘んじるのか?それとも貪欲に勝利を目指し成長し続けていくのか?この選択を間違えれば私達に先はない。今は目の前の勝利を目指し、1つ1つ最善を尽くしていくしかないだろう。まずは最終節も全力を尽くし、その中で選手達の成長を感じて行きたい。それが結果を産んでくれると信じている。