2/5(日) 杉並SC
reported by Y.楠本
昨日に引き続き研修大会の2回戦。今日勝てばベスト4へと駒を進めることができる。ここまでの3試合いずれも大量得点して勝利はしているもののどこか危うさを感じる試合内容が続く・・・。そこで2つの理由からスタメンを変更して試合に臨んだ。理由の一つ目は、様々な事情により毎試合メンバーが変わってはいるが結局のところスタメンはこれといって代わり映えのないメンバーになっている。これにより「私はいつでも試合に出れるんだ。」という変な安心感につながっているのではないかという危惧を覚えたからである。もちろん、メンバーが固定されることによりコンビネーションの良化というメリットもあるが現在の得点パターンはコンビプレーで相手を崩して奪うというよりは、個人技による突破に頼るところが大きい。故にデメリットであるマンネリ化の方が大きいと判断したのである。
もう一つは途中出場の選手たちが、短い出場時間の中で確実に結果を残しているからである。とくにFWは、途中出場の選手の方が得点を多く挙げている。そのことが評価されなければ選手のモチベーションは下がってしまうのは必然である。春のU−15選手権を見越した時に、厳しい予選の中で何が起こるかわからない。怪我人が出ないとも言えない。そんな時に11人だけでは戦うことができない。サブのメンバーも含めた全員の力が合わさらなければ勝ち抜いていくことはできないであろう。誰が出ても変わらないチーム力を身につけていかなくてはならないのである。そういった意味でスタメンのチャンスを昨日までのサブに与えることにしたのである。
試合は、そのチャンスを得た選手を含め選手全員が得点への意欲を持って次々とシュートを放っていく展開が続く、しかし、相手ゴール前に侵入しながらもシュートの場面でミートしなかったり、枠をはずしたりと決定力を欠き前半は、4点を奪うにとどまる。
後半は、今日控えにまわった2選手を投入し限られた時間の中で結果を残すことを要求した。FWの選手はいつもより貪欲に自分でシュートまで持っていく意識がプレーに表れていたし、2得点という結果を残してくれた。また、DFの選手は集中力を高く保ってプレーし、危険を未然に察知して潰すプレーを心がけていたし、つなぎの面でも昨日までと比べ、より確実性が増していた。結果としてスタメンの変更は効を奏したと言えるだろう。
まだまだ、サポートの質やセカンドボールへの対応、攻守の切り替えのスピードなどに課題が残るが、9点目の得点はピンポイントのクロスにヘディングで合わせた非常に美しいゴールだった。また、そのクロスに対し更に後ろに2枚控えていたのもよかった、たまたま、ニアで合わせることができたが、もしそのまま抜けてきても誰かがつめて得点になっていたであろう。いよいよ準決勝、今までの相手とは違い一筋縄ではいかなそうなチームが残ったと言える。より、高いモチベーションと、集中力を持って優勝を果たしたい。