12/24(土) 大和シルフィード02
reported by 川邊 健一
三保の森カップ決勝戦は大和シルフィード02。1回戦で対戦した04の1つ上のカテゴリーに当たるチーム。今大会には大和シルフィードから98・02・04と3つのチームが出ている。その中の02とは来年度を見越した構成となる中1・中2から選抜されたチームのようだった。我々も来期を見据えたチーム構成で参加している大会だが、今年の全国大会で3位入賞を果たした全国トップ3に君臨する組織の新チームと対戦できるのは来年を見据えれば最高の経験になると感じていた。
この試合の目標は昨日のものに更に1つを追加したもの。それは中盤からのラストパスへ抜け出すということと、タイミングが合わなかった時の動き直しについてというFWのオフ・ザ・ボールの質についてのみ。あとは昨日、修正できたチームでの連動した守備とコミュニケーションを継続していくこと、それだけだった。
試合は思っていた以上に優勢に進められたように思う。戦術の質、連携の質は準決勝の翠陵中学戦が一番良かったと思うが、この試合に関しても選手達は連動した組織プレーを見せ、幾度と無く相手の守備ラインを突破した。どちらかと言えば良かった前半戦だと思う。相手のプレッシャーが今大会の中で一番厳しかった為に思うような攻撃でがきない時もあったが、決して悪くはなかった。現に奪った得点はサイドバックがオーバーラップしペナルティエリア内で仕掛けて奪ったもの(PK)、そして、2点目は目標に追加した中盤からのスルーパスに抜け出したものだった。課題を修正できる力、課題を修正しようとする力はどこのカテゴリーよりも高いかもしれない。
後半に入り、流れは五部五分となる。このカテゴリーは技術が高いのは認めるが、勝てそうな内容になるとすぐに油断する傾向がある。4月からの短い期間にも関わらず、油断し涙を流した試合がいくつもある。それについてはハーフタイムでも話したが、やはり、油断していた。押し込む前半戦とは対照的に五分五分の展開に押し戻された。いや、むしろ劣勢だったとも言えるだろう。今回の試合ではたまたま失点をしなかっただけで、もし1点でも奪われていれば追いつかれていた可能性は十分過ぎるほどある。若い選手達なだけにそういう部分では未熟さを隠しきれない。自分達の未来は自分達にしか築けない、ならば今出来ることを整理し最善を尽くしていく必要がある。技術が高くても精神力が未熟であれば本当の強さは手に入れることが出来ない。暫くはそういう部分での修正にも取り組んでいく必要があるだろう。ただ、それでも今大会で成長が見れたのは素直に称えてあげたい。また成長しながら優勝できたことも称えたい。このチームは未知なる素晴らしい潜在能力を秘めている。それが分かるからこそ更に高いレベルを追求していく必要がある。1つ1つが重要な試合だと位置付けこれからも突き進んで行く必要があるだろう。今の私達に休んでいる暇は無い。