11/19(土) 和田ラフィーユFC

reported by 井山

決勝リーグ第5節。この日はチームの体験練習会の日と重なり、監督、U-15担当コーチは試合に来る事が出来ず、急遽U-18担当の私が帯同する事になった。スフィーダU-15は今までの試合を無敗、無失点という結果と、今日対戦する和田ラフィーユとの1戦の結果次第で優勝の行方が大きく左右される試合であるために、大きな責任感を感じた。しかし、U-15の試合を見ると、いつも高い技術を見る事が出来ていたのでどこか安心していた所もあった。試合前には監督から指示されていた相手の特徴とそれに対する対処方等を伝えた。相手のシステムは3‐5‐2。戦術はFWの裏へロングボールを送り込むスタイル。又、ミドルシュートも様々な位置から狙って来るという。全体的にロングボールを蹴れる選手が多く特にDFの3人はロングボールを武器にする一面もある。それに対応するにはヘディングでしっかり弾き返す事。そして、そのセカンドボールを拾い自分達のボールにしなければ、相手は中盤に人数をかけている分、バイタルエリアで再び奪われミドルを狙われる可能性は大きい事が予想された。また浮き球で攻め込まれDFが下がって対応している時の各ラインのポジショニングについて、相手にスペースを与えないようにMF、FWのラインも下がって守備をすると言う事を伝えた。
試合が始まると両者共にパスが繋がらず奪い奪われの落ち着かない出だし。コートが狭く相手は中盤が厚い事からアプローチが早くかかりパスが回らない。 徐々に相手はダイレクトパスからスフィーダのDF裏を取るパスを出し始め、そこからドリブル突破を仕掛けてくる。それに対してスフィーダも左サイドから何度もゴールに近づくが1対1の場面での仕掛けが上手く行かず止められる。五分五分の戦いの中、前半11分、相手は中断からFWへ山なりのパスを入れ、そのままドリブル突破されGKとの1対1の末失点を許してしまった。これが相手のファーストシュートであった。スフィーダは中盤で奪われる事が多かったのでタッチ数を少なく簡単に前のスペースへ、という指示を出しその後はFWの裏を目掛けたパスにより得点チャンスを迎えるが前半に点を得ることは出来なかった。
全体的にカバーの意識が薄く1人かわされると開いたスペースを利用してドリブルで仕掛けられる事が多かったので、チャレンジ&カバーの徹底とコートが狭い分もっと遠めからシュートを狙う事をハーフタイムに指示した。
後半、相手はFWの裏を狙ったロングボールの攻撃に変わって来た。それに対してスフィーダのDF陣はしっかりヘディングで対応していたと思う。スフィーダの攻撃面に関しては、前半に比べ中盤でのパスワークが簡単になりDFの裏へ浮球のパスや、右FWのポストプレーからスルーパスが頻繁に通り、後半選手交代した左FWも積極的にゴールを狙った。
決定期は3回訪れたが残り時間が少ないというプレッシャーからか確実に決めようとシュートが遅れチャンスを逃してしまったように思う。25分はあっという間に過ぎ0‐1で敗戦となってしまった。U-15の選手達は1人1人 に個性があり、高い技術を持った選手が多いが今回の試合はその個性を充分に活かす事が出来なかった。やはり、チームワークといった面を引き出すのはコーチの役目なのかもしれない。今日は急遽U-15を見る事になったがまだまだ力不足だった。今日の敗戦により優勝の行方が分からなくなってしまったが負けをバネに残り2戦を勝ち抜いてほしい。

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