11/5(土) 北区さくらガールズ

reported by 川邊 健一

中学生リーグ決勝リーグ第3節は強豪チームの北区さくらガールズ。このリーグは引き分けが多いことからもわかるように混戦状態にある。どこかが抜けているということもなく、勝敗が分かれたとしてもスコアが大きく開くことも少ない。非常に均衡したリーグだけに1戦1戦が非常に重要になってくるが、重要な試合を経験していくことにより選手達はたくましさを増しているような感覚は強い。
相手が非常に優れたチームであることに間違いはないが、今回の試合には9名しか揃っていなかった。9名の相手に対し私達はベストに近い形で試合に臨んだのだが、やはり、相手は9名といえ個人スキルは高く簡単にいくような感じではないと考えていた。どんな相手だろうが油断や慢心は拭い去らなければ行けないし、常に100%の力を出す努力をしなければ個々の成長は有り得ない。だから、相手が9名であっても全力を尽くしていく努力をしようと選手達には伝えていた。
前半、どのような局面においても数的優位を保つことが出来ていたためボールを保持していられる時間帯は長かった。相手は個人技を基盤にカウンターアタックで応戦してきていたが、瞬間的に数的同数になることがあっても、しっかりとグループで対応することが出来ていたので失点を許す危険性は薄いと感じていた。また、ボールを動かすことで相手の体力を消耗させることができており、時間の経過と共に優位な状態を作れると考えていた。しかし、ボールを動かすことは出来ていても得点を奪う為のフィニッシュに直結するようなプレーが少なく、前半戦では1得点しか奪うことが出来なかった。
ハーフタイムでは、得点を奪えたことでこの試合がドローになる可能性が極めて少なくなったことを伝えた。しかし、その可能性をより高める為には更なる追加点が必要。後半に入る前に話したのは前半戦で見た修正点であるフィニッシュに直結するプレーのことだけ。数的優位な状態が続いていることで簡単にボールを持てることが多く、プレーの選択がポゼッション重視になってしまっていた。ゴールに向かうプレーが出来れば後半戦ではもう少し得点を奪えると感じていた。
後半は前半での修正点を意識した戦い方が出来ていたように思う。従って、ゴールに迫る回数も前半と比較すれば増えたし、得点も増えた。2点しか奪えなかったという見方も出来るが、プレーの選択とプレーの質が向上したのは評価できる部分だと思う。そういう意味では悪くはなかったと感じている。
今回のチームは純粋にU-14の選手達のみのチームであったが、選手達の個性を考えればトップチームやU-18と同じシステムを無理やり採用するよりも、この選手達に適したシステムを採用していく必要がある。そういう意味でも普段とは若干異なるシステムになってはいるが、チームのサッカーに変化があるわけではない。多少でも変化があればやり辛くなることもあるが、そこは柔軟に対応して行きたいと考えている。少しづつではあるが目標に向かって前進していることは間違いないし、目標から逆算した考え方の基、チームは良い方向に向かっている。今は焦らず、1つ1つ丁寧に指導して行くことが必要だ。

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