10/23(日) 立川FC
reported by 川邊 健一
中学生リーグ決勝リーグ第2節は立川FCとの対戦。私はトップチームの練習があり、現地に入ったのは前半終了間際。スコアをコーチから聞くと0-0とのこと。内容的にはまずまずのものだったらしく、シュート数も含め五分五分の状態だったという。相手は各年代に素晴らしい技術を持ったプレーヤーを擁し、なかなか簡単に崩せるようなチームではないと考えていたので、前半の0-0は極めて無難で想定内の結果と言える。
私はトップチームの練習に参加していた出場予定の2名の中学生と共に現地入りし、その選手達を加えた布陣を組むことを予め決めていた。1人はトップチームの選手、もう1人は8月よりU-15からトップチームに昇格した選手。現在はU-15の中3選手達が受験で抜けている兼ね合いと来期の東京都女子ユース(U-15)選手権大会を見越し、少しづつトップチームの中2を合流させることにしようと考えている。
後半途中から、その選手達を投入したが、この日のトレーニングの成果を感じさせてくれるような動きを見せ、また、ほとんどミスもなく存在感は抜群だった。また、U-15の選手達も中盤での連携や中盤からの展開というものの精度は欠くが、各ポジションで目立った動きをする選手が数名いた。特に中1選手の動きにはキレがあり納得の出来るパフォーマンスだったように感じる。このカテゴリーは基本的に試合に全員出すことを意識しているのでメンバーが固定されない分、連携面でうまく関係を築けない部分もあるが、そのような中で優れた個性を発揮し安定したパフォーマンスを発揮出来る選手達が出てきたことは大きな前進だと思う。その証明とし8月にU-15の中からトップチームに昇格した選手やトップチームの試合に出場する機会の増えたU-15選手達が増え始めている。試合は後半戦も均衡した内容になった。共に数度の決定機を演出するが、結果を出したのは我々だった。中盤からサイドに展開したボールを最終的に中央で待つセンターフォワードへ繋ぎ、完全に抜け出しGKとの1対1を制し先制点を奪う。時間的には終了5分前の得点だったのでギリギリだったが、この試合は目標達成に向けて極めて重要な結果を出さなければいけない試合だっただけに勝ち点3を得れたことは大きな前進だと感じている。但し、あくまでも僅差での勝利ということは自覚しなければならない。再戦すれば、この結果が覆る可能性は十分にあると感じる。
今回の試合に関しては目標達成に向けて大事な試合を取ることができたこと、U-15選手達の特に中1選手達に成長が見られたことが良かった。このリーグは決勝リーグということもあり極めて均衡した力のチームがひしめいている。どこかが完全に抜け出しているということはない。従って、1戦1戦が読めない。だからこそ、1戦1戦で成長していくことが目標達成には必要不可欠であり、中1の多いカテゴリーなだけに中1の成長は重要な要素となってくる。前期の予選リーグと後期の決勝リーグの期間が離れたことで多少の心配はあったが、選手達は着実に前進している。今後、うまく行く次期もあれば、うまくいかない時期も必ず訪れる。ある意味、今はチームも選手もうまく行っている時期なのかもしれない。しかし、今の状況に満足していては成長は有り得ないし、チームとしては結果が出ているだけで納得の行く戦いぶりを見せてくれているわけではない。目標達成に向けて、まだまだやるべきことはあるし、決して驕ることなく先を見据えた戦い方をすることが重要なことだと思う。常に5月の東京都女子ユース(U-15)選手権大会のような過ちを繰返す可能性はある。言わばそれとは常に隣り合わせだ。何が起きてもおかしくないこのリーグ戦だからこそ、もう一度、個々の意識を統一していくことが必要だと思う。