9/11(日) 北区さくらガールズ
reported by 川邊 健一
第2回東京都ガールズ(U-15)サッカー大会が開幕した。全25チームにより中学生年代のチャンピオンチームを決める大会。トップチームの中学生とU-15から構成したチームをAチーム、U-18とU-15から構成されるチームをBチームとし私達は今大会に2チームをエントリーしている。このチームはトップチームの中学生U-15から構成されるAチーム。技術レベルは過去最高のものを持ったチームだと思う。しかし、5月の中学生大会で予想もしなかったスフィーダ史上初の予選敗退を喫し、無残な姿をさらしてしまった。期待しているチームだっただけに非常に残念だった。
今大会は我々にとってリベンジの機会となる。優勝しても関東大会・全国大会に進出できるわけではないが、私達のプライドを懸けて戦う必要のある大会だと思う。私達が優れていることを示すべき大会が、このガールズ大会に当たる。相手は5月の中学生大会でも関東大会への出場権を得る目前まで迫ったチーム。更に私達を予選リーグで最も苦しめたチームだった。非常に力のあるチームではあるが、ここまでの充実した活動と選手個々の成長を考えれば負ける相手だとは思っていなかった。しかも、前回は相手がチャレンジャーであり、今回は私達がチャレンジャーである。この立場の違いは中学生年代の未熟な選手達にとって勝敗を大きく左右する要因だ。この年代の選手達では試合へのメンタリティーを作ることが非常に難しい。受けて立つ立場なのか、挑戦者の立場なのかというはっきりとした違いがあった方が精神面を統一するのが簡単になる。そういう意味ではこの立場をうまく活用することが勝利への近道だと考えていた。
前半、相手は中2以下の来期を見越したチーム編成で戦ってきた。中3の主力と考えられる選手達がベンチスタートということに驚きを感じたが、チャレンジャーの私達にはそんなことはどうでも良い。相手がどういう戦い方を選択したからといって、こちらの戦い方が変わるわけではない。また、相手選手達も中3がいないからなのか浮き足立っている感が否めず、効果的な攻撃や効果的な守備は出来ていなかった。しかし、私達も即席チームということと一番苦手な駒沢第一球技場という要素が絡み合い、非常に出だしの悪い試合であった。決定機も多く、ゲームの主導権も握っているものの、どこか試合へ集中しきれていなく内容的には良くないものであった。結局、0-0で前半を終えてしまう。
後半には相手の中3の選手達が4〜5名も一度に投入され相手のプレー速度が格段に上がった。技術、パワー、フィジカル全ての面においてワンランク上がった感じはした。しかし、完全に浮き足立っていたように感じる部分が多く、集中力は感じられなかった。逆に中3が投入されてからの試合運びの方が攻め込まれる機会が多い分、裏にスペースができて楽だった印象が強い。私達は全体のバランスは前半から変わらず悪いものの、攻撃に入った時のプレー速度に向上が見られ相手の背後へ効果的な攻撃を仕掛けられるようになった。それが功を奏し、後半途中から投入した選手がすぐに結果を出し先制点を奪う。その後もゴール前の混戦から中盤の選手がボレーで合わせ追加点を奪うことが出来た。結局、このまま相手を押し切り2-0で試合が終了した。
今回はチーム全体の集中力や闘志にバラつきがあった。よくこの状態で勝てたな・・・という感じはする。しかし、私達以上に相手の方が精神的にムラがあったからこその結果なのではないかと思う。さくらガールズとでは技術面やフィジカル面で大きな差はない。相手が力のあるチームという認識は今でも変わっていない。良かったのは結果を得られただけなのかもしれないが、普段からもっと上の年代のチームと対戦しているからこそ、こういう試合を取れるようになったのだと思う。同じ中学生年代の選手であればいつものような大きなプレッシャーは感じないはずだ。状態が良くなくても勝てるようになったのは、それだけレベルが上がっているという証拠なのではないだろうか?このチームは即席チームなだけにまとまりに欠ける部分は否めないが、大会を通じお互いがお互いを理解し、尊重し合い、戦っていく中で輪が生まれれば良いと思っている。次の1戦も全力を注ぎ1位抜け出けで決勝トーナメント進出を果たしたい。