8/23(火) 浦和レッズJrユースレディース
reported by 山田
さいたまフェスティバル予選リーグ第2節。相手は浦和レッズJrユースレディース。昨日に比べ風も弱まり、穏やかな天候であった。ミーティングでは第1節での反省点、特に対人プレーでの力強さや勝負へのこだわりを強く意識させた。また、相手は足元へのショートパスとドリブル突破を中心にプレーするチームであったため、各ポジションにおいてインターセプトを狙うこと、ドリブルの対応とプレスバックを指示した。そして、攻撃においては多少強引であってもシュート数を増やすことを目標にした。
試合開始と同時に早いアプローチからプレスをかけることにより、出だしからペースを掴む。相手は高校生も何人かいたが、そこに対しても臆する事無くプレーすることができていた。高い位置でのボール奪取の成功率も高く、シュートに至れなかったもののミドルゾーンより前でプレーする回数が多かった。相手も前半10分過ぎには新たに高校生を投入するなど攻撃に厚みをかけてきたが、その後も展開は変わらず縦への突破を許さなかった。シュート手前で防がれてしまうのは第1節と変わらなかったが、それまでの過程は明らかに気迫の部分で違っていた。
ハーフタイム、選手たちに相手が苛立っていること、逆に自分達は守備面に関しては良い流れできているため続けるよう話した。選手もそれは理解しており、より強く、速くプレーすることを強調した。また、とにかく先制点を挙げることを目指し、ミドルシュートやサイドからの突破を増やすよう指示し、後半へと送り出した。
後半、相手は落ち着きを取り戻し、ドリブルで積極的に仕掛けてくる。また、プレッシャーをかけられる前に広く展開する対応を見せた。前半に比べボールを追ってしまうようになると何度かピンチを招くが、相手のミスやDF陣に助けられ、またサイドからの突破に対しても人数をかけて止めることができ、再び流れを掴み始める。終盤にかけて攻め続けたが疲れからパスや判断にミスが連続し、再びスコアレスドローとなる。一試合を通して高い守備意識が際立った内容であったが、フィニッシュには至らず悔しさが残るものだった。また、インターセプトの意識が強い余り守から攻への切り替えが遅く、サポートに出遅れるシーンが多かった。反省点としては、この奪った直後の切り替えを早く行ない、確率の高い攻撃を展開できるよう修正しなければならないと振り返られる。全体的に技術面、コンタクトでは相手を上回っていたが最後の強引さやシュートを打つためのコントロール、判断には少し時間がかかると感じた。