8/22(月) 庄和高等学校  

reported by 山田

第3回さいたまフェスティバル、予選リーグ初戦。相手は庄和高校。試合時間は25ー5ー25分、整備されたクレーのグラウンドで行なわれた。この日は強風の吹き荒れる中気温も高く、今大会14名参加のうち8名が中1ということもあって高校チームとの対戦は厳しい試合になると予想していた。13時Kick Offで風下からのスタートとなる。出だしから自分達の攻撃を展開しようとするも、相手のパワーや一発のキックで簡単にはじき返されてしまう。一度ディフェンスゾーンまで押し込まれると強烈な向かい風によりなかなかトップまでボールが届かなくなり、DF・MF共にズルズルとポジションが下がってしまう。そのためクリアボールやロングキックも相手DFの前に落ちるまでで改めて筋力の差を感じた。開始から10分程が経過するとFWのスピードや個人技により次第に相手ゴールへと迫り始め、プレーエリアをミドルゾーンへと移す。しかし、ロングボールを多用する余りリズムが生まれない。ここでパスを足元へ入れるよう指示すると、ボールポゼッションを2割程上げることができた。前半終了間際には何度かゴール前でチャンスをつくるが、フィニッシュの一歩手前で相手DFに防がれてしまう。
ハーフタイム、風上を活かしロングボールや縦への崩し、シュート数を増やすことを指示した。
後半は開始からミドルゾーン又はアタッキングゾーンでのプレーに時間を費やすことができた。特にスルーパスから抜け出たFWの個人技で多くのチャンスをつくり、幾度となくペナルティエリアへと侵入するが、前半同様シュートには至らなかった。時間だけが過ぎ去り、段々と焦りが見えはじめるとミスが目立ちだす。ロングボールやスルーパスがラインを割ってしまったり、サポートにもズレが生じ、シュートチャンスも逃してしまう。一見優位に攻めているようで確率の低い攻撃を繰り返してしまう所が若いチームの欠点であり、スコアレスドローとなる。
総評として、まずこの一戦においては強風に左右される試合であったこと、そして、風下でのサッカー、風上でのサッカーを理解して戦わないと自分達の首を絞めてしまうということを学べたと感じている。テクニックに関しては相手を上回ることができたが、局面での気迫や力強さ、何よりも試合に勝つというハートの部分に欠けた内容であった。今日のような試合では、戦術の理解度よりも個人の判断力や基礎技術、力強さが大事であり、その部分がよく把握できた一戦であった。

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