7/17(日) 文京学院大学女子中学校

reported by Y.楠本

梅雨明けも間近な蒸し暑い中、行われた一戦。この日は全日本選手権東京都予選においてトップチームが準決勝に進出している事情から、その全日本選手権にメンバー入りしている数名のU-15選手が全日本選手権に帯同された。従って、主力選手達が数名不在の中1主体のメンバー構成で試合に臨む。予選リーグの最終節となったこの試合は、10月以降の順位決定リーグで上位リーグへ進出が懸かった負けられない試合でもある。夏休み前最後のU-15公式戦ということもあり、今までトレーニングしてきた素早いアプローチ、コンタクトスキルを含めた1対1を負けないことを選手に伝えピッチに送り出した。
前半、選手達の出足も良く、奪ったボールを中盤のパス交換からサイドに展開し何度も相手ゴールに迫る。そして、5分相手のクリアボールを拾った左サイドの選手が思い切りよくシュートを打ったところ相手キーパーが目測を誤りそのまま先取点を奪うことに成功する。今年の中1の選手達の特徴の1つとしてシュートの意識が高いことが挙げられる。これは、素晴らしい事であり、筋力が付きキック力が上がればいつかスーパーなミドルシュートを叩き込むであろうことは間違いなく、非常に楽しみである。そんな良い面が現れた得点であった。その後も幾度となく攻め込むが最後の局面で正確さと力強さを欠き追加点を奪うことができない。時折、相手のクリアボールがDFの背後に出て相手に自陣への侵入を許すがキーパーの素早い飛び出しでピンチを未然に防ぐことができた。
ハーフタイム、守備においては、良いアプローチが出来ているのでこれを続けること。暑さで体が動かなくなってくるだろうが苦しいのは相手も同じなので、声を掛け合い頑張り続けること。浮き球の処理に対して危険な場面があったので気を付けること。などを指示して後半を迎える。
後半、疲労からパスの精度が落ち、パスミスから相手に攻められることが多くなる。また、セカンドボールを相手のキープレーヤーに拾われ始め、そこからのDFラインの裏を狙った放り込みによって更に体力を削られる。攻撃では、2トップにボールが収まらず、遠い位置からのミドルシュートでしかチャンスを作ることができない。まさに一進一退、五分五分の戦いとなった。しかし、選手達は声を掛け合い、ギリギリのところで相手の攻撃をはじき返し続け、1-0での勝利をえることができた。
これにより、予選リーグ4勝1敗のグループ2位で上位リーグへの進出が決定。後で聞くと、この試合を落としたりしていれば、得失点差で2位になれなかったかもしれないと言うことなので、なんとも危ないところであった。
試合を通して踏み込みの甘さによるパスミス及びシュートミス、ヘディングの技術の低さなどの課題が見て取れた。しかし、メンバー入りした選手全員が最後まで声を掛け合い、走り続けたこと。そして、暑さの中、勝利という結果を出したことは大きな収穫である。毎年のことであるが中1の選手は、夏を越えるとぐんと力が伸びる。合宿、遠征そして夏のトレーニングを経て後期の上位リーグ優勝を勝ち取れるよう頑張って行きたい。

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