5/1(日) 十文字中学校
reported by 川邊 健一
東京都女子U-15サッカー選手権大会予選リーグ最終節は十文字中学校。この上のカテゴリにあたる十文字高等学校は現在、東京でNo.1の力を持っている。この試合ではすでに予選敗退が決まり、普通に考えればモチベーション的には高いものではないはずである。しかし、私はどんな時でも与えられた環境・状況の中でベストを尽くすことを強調している。相手が誰であろうが、予選敗退が決まっていようが、それはイコールベストを尽くさなくても良いということにはならない。昨日の一件もあるので、さすがに選手達はそれなりに集中力を見せていたが、これは最低限の精神力であり、また、常にこの精神力をキープすることは当然の結果であると思っている。
相手は予想していたよりもずっと力のあるチームで苦戦を余儀なくされた。この試合には前日の練習試合で良かった1年生を多く起用していたが、それは苦戦の理由に当たらない。1年生であろうが何であろうが、スフィーダの代表としてこの大会に呼ばれているわけであるから言い訳にはならない。ただ、この予選で対戦した力のあるチーム全てに言えることであるが、やはり、どのチームもパワーがある。さすがに中1では相手の中3の選手などに力負けしてしまう局面も存在した。やはり勝てるチームは一人で何とかできるような選手が必ず存在していた。そこが私達には欠けていたと思う。私達はコンタクトスキルに優れたチーム(対人に強い)として認識されている面があると思うが、中1にはまだ絶対的にトレーニングが足りなくて未熟な状態である。しかし、そんな中でも中1の選手達は良く戦っていたと思うし、この試合で唯一生まれた得点は中1の挙げたものだった。皆、素晴らしい個性を発揮していたと思うし、今後の大きな期待を持てる選手達が揃ったな、という感覚を改めて感じた内容であった。
最終戦でようやく勝利を収められたが、まだまだ納得の行く内容には及ばない。この選手達はもっともっと出来るはずである。現に出来ていた。最終節でようやく勝つことが出来たが、悔しさは残る。この悔しさは忘れることは無いであろう。それは自分への悔しさだからだ。選手達はよく戦ってくれたと思うし、与えられた状況の中でベストを尽くそうと懸命に戦ってくれた。選手達の喜ぶ姿を見るためにも、私自身が納得するためにも、これから先の活動はより一層厳しさを持ち一瞬一瞬を全力で戦って行きたいと思っている。
最後になりますが、最終節では予選敗退が決まっていたにも関わらず、あれだけの保護者の方々が応援に駆けつけてくれた事に喜びを感じています。私達コーチングスタッフは保護者の方々の応援によって背中を押され、強い集中力を維持することが出来ています。まだまだ未熟な組織ですが今後ともスフィーダサポーターとして選手・スタッフの背中を後押しして頂けると嬉しいです。今後とも宜しくお願い致します。
また、これだけの優秀な選手達をお預かりしているにも関わらず、今回のような不甲斐ない結果に終わってしまったことを深く反省し、お詫び申し上げます。