12/12(日) NSC

reported by 山田

第24回東京都女子サッカーリーグ4部リーグ、順位決定リーグ第2節、相手はNSC。Bブロック4位のチームである。本来この日は欅SCとの一戦であったが、急遽変更となりこの対戦となった。
今日のメインテーマに『攻守共に先に仕掛ける』ことを掲げ、守備面については『攻撃的な守備』を、攻撃面は『速く、厚みのある攻撃』をそれぞれ説明した。前半はFWをターゲットとした攻撃を指示し、但し孤立しないよう他選手全員の攻撃への準備を強く意識させた。また、この速攻を実現する為に攻撃的な守備やコミュニケーションを欠かさないことも確認し送り出した。
前半開始から積極的に仕掛けたことによってペースを掴むが、シュートまでは至らずお互いゴール前でチャンスを潰す出だしとなった。攻撃陣はすぐにゲームを支配することに成功し、序盤はサイドからチャンスをつくる。相手DFの意識が外へ向いた中、味方DFのロングボールを受けたFWがドリブルで中央へ突破し、ペナルティエリア付近からミドルシュートを放つ。これが決まり、12分先制点となる。その後もFWを起点にチャンスをつくるが、中盤とDF間の間伸びが目立ち始めるとそこを突かれ流れが傾きだした。相手は走力のあるFWと中盤のパスワークを中心にゴールへ迫ってきた。特別脅威を感じる攻撃ではないが横並びに揃った中盤を突破されるとDFの対応が遅れ、ペナルティエリア中央への侵入を許してしまう。そして25分にGKの頭上を越えたシュートが決まり同点とされる。前半開始時から相手の攻撃パターンは把握できていたが、自分達で守備組織を整えることと個人が責任持って守れないと失点に繋がるということを改めて痛感した場面でもあった。その後も攻撃の手を緩めることなく攻め続けると27分に右サイドの空いたスペースに抜け出した選手がGKとの1対1を迎えシュートを放つ。この時すでに相手DFはオフサイドを主張したまま足を止めていたが、笛は鳴らず。一旦はGKに拒まれるがFWが詰めすぐに逆点に成功し、このまま前半終了となった。
ハーフタイムに相手の攻撃パターンの対応方法の確認と選手交代を行い、さらなる追加点を要求した。
後半は中盤の運動量とサイドの攻撃力を補強することによって出だしから優勢に試合を支配することができた。すると39分に中盤で奪ったボールに素早く反応したFWがスルーパスを受け、中央をドリブル突破。GKとの1対1を決める。この直後(1分後)もFWが足元へ受けたボールをDF背後へパスを送り、再びドリブルからシュートを決める。ここまでで4ー1のスコアとなるが守備面の問題点は前半と比べても改善しきれてはいなかった。半ばからの時間帯は再び追加点を許してもおかしくない場面が目立ち、相手のミス、GKの好判断で難を乗りきることができた。
残り10分を切ったところで選手交代とシステムの変更を行い、さらに攻撃的に行くことで再び流れを掴むようになる。そしてCKを得たチャンスに追加点を狙い、相手のクリアボールがペナルティエリア中央へこぼれると後方から詰めた選手がダイレクトでシュートを放ちこれが5点目となった。このまま試合終了となり、結果5ー1で勝利を収め最終節の欅SC戦にはずみをつけることができた。
兼ねてより課題であった得点を取ることについては少しづつではあるがそのイメージだけでもつけることができてきたように思われた。しかし本当に負けられない試合、苦しい状況に直面した時にこの結果を力として発揮されなければならない。今日の一戦では練習の成果が試合で発揮され、攻守において積極的に取り組んだ結果がそのままスコアに反映されたと思う。また1年生の成長が光ったこともチーム力の大きな底上げに繋がり、高い評価を贈りたい。しかし、結果1失点ではあったがそれ以上にピンチを迎えるシーンが多かったことも事実。先に述べたように個人の守備の意識と技術、それからグループとしての守備に関しては今一度強化を図らなければならない。ボールを奪えなければゴールはできないということを念頭から外してしまっては、我々が目指す一戦で再びチャンスを逃すだろう。今日の1失点には大きな意味があると実感し、チームで理解するよう対応していきたいと思う。

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