8/11(水) 戸山高校・成田北高校

reported by 井山

都立戸山高校と成田北高校との練習試合。25分×2本ずつと20分×2本ずつの計4本行った。
カテゴリー3はカテゴリー1や2に比べ実績がないため練習試合も少ない。その分練習でキックやダイレクトパス、浮き球の処理など基礎練習をひたすら繰り返して来た。
1本目が始まる前、選手達に伝えた事は『声を出し続ける事』『つなぐサッカー』それとこの日不在の山田コーチからの伝言『FWが点を取ること』の3つ。
戸山高校との1本目。開始直後からつないでゴールに迫ろうとする意識が凄く伝わって来る出だしだった。しかしフリーでボールを持てるのに慌ててパスをしたり、サイドの開きが中途半端でパスミスをするシーンが目立った。
また、開始15分までは声が出ていて自分達で盛り上げていたが、15分を過ぎた辺りから声がなくなり始めた。それでもDFとGKが安定していて、全体的にスフィーダがボールを保持していた。(結果0-0 シュート数5本 4-3-3)
2本目、成田北高校。中盤の選手をトップに起用。1本目の修正点を伝え25分が始まった。この2本目から攻撃の組み立てが少しずつ良くなって来て声も戻った。特に左サイドからの崩しが多く、ドリブル突破やクロスボールが目立った。その中の1つ、左サイドハーフからトップにパスが繋がり、ドリブルシュートが決まった。またパス→パス→逆サイド展開という組み立ても出た。(結果1-0 シュート数11本 3-4-3)
3本目、戸山高校20分。
この試合で一番印象に残っているシーンは、右サイドでゆっくりなパス回しから速いダイレクトパスに変わり、ワンツーが繋がったシーン。練習でグリットのパス回しやダイレクトワンツーを繰り返しやって来たのが試合でやっと出て来た。そしてこの試合はFWが2得点を挙げる。修正点はパスを受ける時、タテに行き急いでしまう所。(結果2-0 シュート数5本 3-4-3)
4本目、成田北高校20分。4本目は控えのメンバーを加えた。この試合もつなごうとする意識は伝わって来たが、パスの角度や受ける位置が悪く2、3本目のようなパス回しは少なく感じた。そのかわり個人の力でもって行くシーンが何度があり、右トップがペナルティーエリア付近からシュートを打ちゴール上に決まる。(結果1-0 シュート数6本 4-3-3)
今日の練習試合は合宿でやったフィジカルトレーニングや、繰り返しやってきた練習内容が生きた試合だった。そしてFWがしっかり点を取った事、シュートを5本以上打つようになった事、声が途切れなかった事が印象に残った。またサッカーを楽しそうにやっていて、見てる方も凄くおもしろかった。

【川辺から一言】
今の調子をキープしていくことが出来ればカテゴリー2をも脅かすことの出来るチームになっていくのではないかと思う。カテゴリー1や2と違い練習試合は多くないが、それがゲームへの飢えを促し、1つ1つの試合への集中力や危機感は絶大なものである。ゲームを多くこなすことが必ずしも良いとは限らない。意味のある試合、収穫のある1日を過ごすためにはゲーム数が少ないほうが良いのかもしれない。選手達から伝わってくる気迫や勢いには脱帽の1日であった。高い集中力を保ち、日々のトレーニングに励んでもらいたい。カテゴリー3の成長はチームの成長を意味し、底力を上げてくれる大事な要素を担っているのである。カテゴリー3の活躍を心から祈っている。

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