ゲーム分析レポート

3/2(日) 東京都ガールズ(U-14)大会決勝T1回戦
    VS.フィオーレ武蔵野FC ●1-2

reported by 山田岳暁

第9回東京都ガールズU-14サッカー大会決勝トーナメント1回戦、vsフィオーレ武蔵野レッド。スリッピーな人工芝ピッチのためパスの質に注意すること、前を向いて受けた時のプレーの選択、相手がオンの状態の守備対応をポイントにして臨んだ。

試合を通してのボール保持率は高く、後半序盤までは中央の選手をうまく交えながら運ぶことができていた。また、前を向けた時に遠い位置まで選択する回数も以前より増やすことができ、守備対応もやろうとする意識は伝わっていたため継続してほしいと思う。

しかし、起点になるパスがターゲットからズレる、渡す足が逆になり、一瞬のチャンスを失ってしまう場面も度々あった。そのため相手の対応を振り切れないままの突破や、崩し切れていない所へのラストパスが引っ掛かってしまうため、シュート本数の少なさの要因となっていた。

また、前線の選手に前を向く姿勢が足りなかったことが相手DFにとっては帰陣の隙を与えてしまい、中央の選手がプレーしっ放しの状況になっていた。前半の失点は中盤が下げた所からミスが生まれ、後半の2失点目も自陣深くでの混戦を拾い切れずミドルシュートが吸い込まれた。その後1点は返せたものの、追加点が欲しい時間帯に中盤の体力は底を尽きており、追撃には至らず。

Bチームとしての目標には届かず、結果的に個人それぞれに課題が残った本大会であった。課題自体は克服の難しいことではないが、選手達には引き続き日常から取り組みの仕方について考えてもらいたいと思う。その積み重ねが単なる技術の向上ではなく、判断のある技術や状況を掴む力につながるため、迫る本番に向けた教訓にしてもらいたい。予選リーグで得た自信や年始に感じた悔しさを忘れず、ここから奮起することを期待していこうと思う。




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